ワイパー修理でお預かりしていますランチア イプシロン、運転席ドアのロックを外すと最大開放位置まで惰性で勢いよく開いてしまうとのこと。
自動車のドアは、特にガラス窓の重量割合が高く、想像以上に重いパーツです。軽い力で開放できるように、蝶番は滑らかさが大切ですが、慣性が働くため、ドア開放を抑止する手立てが備わります。
上下に付く蝶番(ドアヒンジ)の間に配置されるドアチェック(ドアストッパー)です。こちらのイプシロンには、金属製のものが装着されています。内張りを外してドアの内側から取り外します。
凹凸が刻まれたスライドピースを1対のローラー(1つは固定、1つはトーションスプリングで可動)で挟み込んで節度を作り、開放したドアが数段階の角度で保持されるように仕組まれています。
不調品は、固定側のローラ軸が折損していて、スライドピースを十分な力で挟み込むことができず、節度がなくなっていました。
非常に大きな力が加わる部分ですから、補修は諦めて新品をお取り寄せいたしました。
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