時々リアゲートが開かなくなると、ご相談があったのは日産マーチです。
平成19年式 DBA-AK12 走行距離 55,000km
リアゲートのナンバープレート上に配置されるマイクロスイッチに軽く触れると、電磁ロックが解除される仕組みです。旧来の機械式のロックでは、解除操作が困難という市場要求があったのでしょうか?電気式のロックは、複雑で故障の懸念を抱く方も多いことと思います。
リアゲートからボディに通じる配線の束に触ると調子に変化があると、お客様に原因箇所を発見いただき大変助かりました。
原因は、繰り返し開閉による配線材の金属疲労です。コルゲートチューブをめくるとドアロックスイッチの配線が完全に切れていました。
一日に何度もリアゲートを開閉されるとのことですから、完全修復のためには配線の束を新調したいところです。
ところが、コネクタ位置を確認すると損傷箇所は、ボディー側配線の末端でした。
そして、ボディー側の配線は、各ドアへ通じる非常に長大なもので、全交換は現実的ではなく、損傷箇所の部分交換も簡単にはできません。今までゲート内部の配線を取り替えることで比較的安価に修復できていた手法は使えず、今回は一部補強した応急的処置に留めましたが、今後同一箇所に問題が出たときは、リサイクルパーツを部分使用する手立てを考えないといけません。
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