カテゴリ: プジョー

タイミングベルト交換時期と特殊工具(SST, プジョー206CC 車検整備で)

24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)、及びタイミングベルト交換でお預かりしてますプジョー206CCです。

平成14年式 GF-M206CC RFN 5MT 走行距離 81,000km

継続検査受検(車検)に際して、まず問題になったのは速度計(スピードメーター)でした。停車時には10km/hを指すのが標準の速度計は大きく針が下を指しています。


単に速度計(スピードメーター)の針の動作開始位置が下がっているだけで、速度に見合う動作はしている様子。

メーターフードや針は簡単に離脱できます。

針の支点には透明の樹脂に亀裂がありました。亀裂が原因でメーター軸との勘合が甘くなり、動作開始点が徐々に下がってしまったようです。

さて、追加で依頼のあったタイミングベルト交換。輸入車のほとんどはタイミングベルト交換に特殊な工具と、熟練した技術が必要です。

プジョーのほとんどのエンジンに対応する特殊工具を用意しました。RFNというエンジンには数種類あるようで、手順書だけではうまく工具を特定することができませんでした。

例えばこの工具。

ミッションケースに開いた大きな穴からフライホイールに開いた小さな穴に宛がうもので、クランクの位置決めのものですが…

矢印の補強リブが追加されているのか、干渉して挿入できません。

代わりにクランクスプロケットを固定する場所が用意されていて、工具セットの中にこれに合致するものがありました。

カムシャフトにはこちらのピンを挿入し…

インテークカム、エキゾーストカムともシリンダブロックとの相対位置を固定します。

排気量2.0リットルの大きなエンジンは206の狭いエンジンルームに押し込められ、外気導入のための構造材や、

メンテナンス性を考慮されない位置に施設されたエアコン配管に作業の進行を阻まれます。

ウォーターポンプの下には著しいクーラント漏れ痕があり、残量の見えにくいサブタンクを点検するとクーラントはMINを下回っていました。

ウォーターポンプ周りの部品を取り寄せている間、オーディオ取付はいい息抜きです。ノーマル配線を加工して取り付けキットを自作。

綺麗に収まりました。

次回『エンジン異音(ダイハツ ハイゼット EBD-S201P エアコン修理、プジョー206CCタイミングベルト交換と)』に続く。

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