アイドリング時にエンジンから不快な異音がするようになったとのご相談です。
平成16年式 ZLA843 左ハンドル 5MT 走行距離12万キロ
聴診しますと、タイミングベルトカバー内部から異音が聞こえてきます。タイミングベルトテンショナーのベアリングの不調でしょうか？お客様はご自身で手配されたタイミングベルトとそれに関連するパーツをお持ちでしたので、背面に細かいヒビが目立つタイミングベルト交換を目的に異音解消を試みることにしました。
タイミングベルトはダイコ、ウォーターポンプはマレリです。純正ではありませんが、どちらも有名サプライヤですから問題はないでしょう。
マネッティ・マレリのポンプはインペラが金属製で、純正品の樹脂製より安心感があります。
タイミング合わせには特殊工具を各種用います。輸入車のタイミングベルト交換には特殊工具が必要な場合がほとんどで、エンジン毎に種類の異なる工具を準備するか、簡単なものであれば自作するなどして丁寧に組み付ける必要があります。
アルミや樹脂が大変脆弱な印象のイタリア車。今回も例に漏れず、エンジンマウントブラケットを留める数本の雌ネジが痛んでいて、シリンダヘッド側面にリコイル挿入でなんとか対処。
特殊工具を挿入しようとイグニッションコイルを離脱すると、イグニッションコイルの取り付け部分がポロッと…
こちらの国の自動車を専門でお取り扱いになられているメカニックの方々、本当に尊敬します。
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