エンジンオイルフィルタの分解比較をしてみました。
先日、オーバートルクで締め付けられ、離脱の困難だった第二純正タクティ(ドライブジョイ)のオイルフィルタV9111-0101。僕は、これに相当するトヨタ純正(90915-10003)を専ら使っているのですが、確か以前、タクティ(V9111-0101)はトヨタ純正と同じデンソー製の成型体フィルタ(スポンジ状多孔質フィルタ)だったはず。
同じデンソー製でもリリーフバルブの構造が異なっているのを理由にトヨタ純正をチョイスしていました。
今回、タクティ(V9111-0101)に「MADE IN CHINA」の印字と、外観が違うのが気になり、同様の他の2つのオイルフィルタも一緒に分解してみることにしました。
右から順に
-
トヨタ純正 90915-10003 DENSO MADE IN JAPAN
第二純正タクティ V9111-0101 MADE IN CHINA
日東工業 T18
スズキ純正 16510-81403 DENSO MADE IN JAPAN
スズキ純正を分解したのは、以前のタクティ V9111-0101と構造が酷似しているからです。金属製のリリーフバルブはなく、おそらく薄く作られた部分が破壊することで弁の役割をするのだと想像します。
中国製タクティ(V9111-0101)は驚いたことに中身が他車種(エンジン)で用いられているフィルターエレメントのみ交換タイプ(タクティ品番だと V9111-3009)と同じ外観のものが内蔵されていました。
↓未使用のタクティ(V9111-3009)です。違いは見る限りわかりません。製造コストを下げるための努力でしょう。
そして最後に日東工業。
フィルタエレメントは濾紙です。紙の厚みはタクティの濾紙と比較すると薄めで、ヒダの数が多く、表面積が大きいと思います。粗悪な社外品は濾紙面積が明らかに小さいものがありますが、日東製は十分な量の濾紙を使っている印象があります。
純正、社外品問わず、予告なく仕様変更がありますので、疑問に感じたときは確認が大切ですね。
《関連記事》
オイルフィルター分解比較
姿を消す成形体フィルター(デンソー製エンジンオイルフィルター比較)
初回11年20万キロで交換するホンダのクーラント(DBA-JB5 車検整備)
きよし says
フィルター分解第二弾ですね!
またこういうのをしてくださって、ありがとうございます♪
でも、今年に入ってから、オイルフィルタの状況は一変しました。
デンソー系の純正採用品が、ことごとく外国製造品に。
トヨタだけではなく、ダイハツやスズキもデンソー品は中国製になってしまいました。
DJと同じ物になってしまったのでしょうか。表記や箱だけは違うけど、それ以外は純正と全く一緒?
もし、同じなら、保証以外に純正を買う意味はあるのでしょうかね。
コスト削減もですが、ごみ(環境)の問題がありますからね。
とはいえ、日本製が消えていきます。
こういうご時世ですから、仕方ないのかもしれません。
ピットワークのように、DJを純正と同じ意味合いにすればコストがもっと削減できて良いと思いますが。
たけし says
きよしさん
この記事を書いたしばらく後、まとめて購入していたトヨタ純正、ダイハツ純正、スズキ純正の在庫がなくなり、次に届いた品物は中国製に変わっていました。
まだそれらを分解していませんが、割高な純正を使い続ける理由がなくなりそうな印象です。
きよし says
安い日本製を望むなら、東洋エレメントくらいだと思います。