平成16年式 GH-3EHRFN 走行距離111,000km
最初ご来店されたのは、307SWのオーナー様ではなく、米国LSC社POLOブランドオイルの総輸入元 タスコの商社マンでした。307SWのオーナー様からのご要望で、307SWのATF交換作業ができる場所を検索されていたところ、僕の以前の記事プジョー307CC ATF交換(GH-A307CC AL4)をご覧になられました。
前回(307CC)のATF交換と同様、ATF選定はお客様にお任せすること、ATF交換後の不調、不具合については当方、責任を負わないことを条件にお引き受けすることにしました。今回選定されたATFは全合成のPOLO SYN1000 MVPです。
このタイプのプジョーに搭載されているAL4というオートマチックトランスミッション、一般的に装着されているATFのオイルクーラーが存在しないのが、ATFを急激に劣化されているのではないかと思います。
今回作業依頼のありました307SWは走行距離 111,000km。中古車でご購入されましたので過去のATF交換歴はわからないとのことでしたが、現在は背中を蹴飛ばされるような酷い変速ショックがあるとのことです。根本解決は難しいかもしれませんが、ATF交換に挑戦します。全量交換は避け、約半量ずつ、数回に分けて作業いたします。
抜き取ったオイルは金属粉の混入した「シルバー」を通り越して「ガンメタリック」に…
半量交換直後は滑らかな変速が得られたのとのことですが、100kmほど走行すると以前ほどではないにしても少し変速ショックが出てきたとのこと。そして、1週間お乗りいただき、約400キロ走行で、2回目の交換を実施しました。
さらに半量の交換をします。1回目ほどではありませんが、依然金属粉の混入は多いです。
2回目交換後の経過は良好との連絡をいただきました。最低3回は交換を実施したいと思いますのでしばらく調子に変化があるまでお乗りください(概ね1ヶ月ほど)。
不調は感じないものの、エンジン警告灯が時々点灯するとのこと(入庫時も点灯していました)。スキャナーでフォルトを読み取りましたので追って原因探求したいと思います。
この度は、ご用命誠にありがとうございました。
さて、今回ご縁のあったPOLOオイル、僕は初めて伺ったブランドですが、いつもオイルのことで大変参考にさせていただいているオートプロジェクト京都さまもお使いとのことで大変興味があります。
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