アルファ156です。
『セカンドギア上り坂でゆっくりと走行中、ざらついた回転音がした。一度きりで、その他のギアでは気になる音はしていない。ミッション内部の点検を兼ねて、ミッションオイルの交換をして欲しい』との依頼です。
平成11年式 E-932A1 6MT 走行距離 104,000km
こちらのトランスアクスルはミッション部とデファレンシャル部が別室になっています。今回はトランスミッション部のギアオイル交換を実施します。メーカー指定の粘度グレードは75W-90
僕が店に常備しているマニュアルミッションギアオイルはスバル純正ギアオイルエクストラS 75W-90(GL-5)。20Lペール缶以上の供給となりますので、一般のユーザーが購入するには難しい部類のものになります。
僕は入手しやすいミッションオイルをいろいろ試しましたが、このスバル純正ギアオイルがとてもよい印象で、例えば、ギアの入りが渋くなったスバル以外のメーカーのMT車のシフトフィールが改善された例が数多くあります。
逆にスバル車(軽~普通車まで)に他メーカーのミッションオイルを入れるとシフトフィールが悪化するのは構造がデリケートなのか、オイルが性能を補っているからなのでしょうか…
さて、お客様に了解を得て、スバル純正ギアオイルをアルファロメオに注入することにしました。ひょっとして国内初の試みかもしれませんね。
注入直後の試運転で、1速→2速のシフトアップが円滑になったとオーナー様。その後、しばらく走行され、
『ロメオはシフトが良くなりました。始動時、2速に入りやすい。抵抗がすくなくスコッと入る。
エンジン温度が上がった後、ロメオ特有のヌメヌメ感のないすっきりした動作です。とても感触が良くなりました。』
と嬉しいコメントをいただきました。
アルファロメオに限らず、シフトフィールに不満のある方、スバル純正ギアオイル、試してみる価値あるかもしれません。
↓こちらトヨタ純正のGL-3規格のギアオイル。リン硫黄系添加剤の配合が少ないGL-3規格のオイルはあまり見かけません。
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