前回『クライスラー300C 純正オーディオ事情(その3、Chrysler 300 LX57)』の続きです。
何とか盗難防止コードの読み取りに成功し、「RADIO ACTIVATED」の文字と共に起動しました。
ところが、喜びもつかの間、FMラジオを操作しますが、元についてあった本国仕様のオーディオと何ら変化がなく、相変わらず0.2MHz刻みのチューニングで87.7MHz~107.9MHzの帯域になってます。
日本仕様と言われていた今回装着したオーディオの天板ラベルには76.0MHz~108.0MHzと書かれているので、デフォルトはアメリカ本国仕様で、フロントパネルの操作か何かで日本仕様に変更できるはずだ とさらに調査します。
ところが、関連の情報は僕が調べた範囲ではほとんど無く、とある筋からは、2005年以降の300Cは車両全体がCANで通信されていて、オーディオもその制御下に置かれ、車両がアメリカ本国仕様である限り周波数は本国仕様のままではないかと、とても残念な内容でした。
確かにコネクタのピンアサインにはCAN+、CAN-の記載があり、アクセサリ電源すら存在せず、車両からのデジタル信号で制御されている様子です。
ナビなどを装着する場合もCAN通信で、車速、バックなどの信号を送るようですね。車内LANは確かにこれから主流になっていくでしょうが、まだまだ未知の存在です。社外オーディオやナビを装着する場合はCAN-BUSアダプタなるアフターパーツが用意されていてCAN-BUS上の信号を変換します。
車両のコンピュータを触らないといけないということになるのでしょうか、今のところ解決の糸口は見つかっていません。
お客様には、当初から試験的な要素をご理解いただいていただのですが、数日間大変ご迷惑をおかけし、しかも何ら変化の無い状態でお渡しする不本意な結果となってしまいました。
僕の知識不足が第一の原因ですが、いろいろな面で大変勉強になった一件でした。
《関連記事》
『クライスラー300C 純正オーディオ事情(その1、Chrysler 300 LX57)』
『クライスラー300C 純正オーディオ事情(その2、Chrysler 300 LX57)』
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