FIREエンジンを搭載した3代目 フィアット パンダは、日本へ正規輸入されていないグレードです。初回の継続検査に際し、受検準備を進めます。
平成26年式 型式-13909- FIRE1.2 8V(169A4000) 左ハンドル5MT 走行距離 33,000km
ご承知の通り、2015年10月から継続検査のヘッドライト検査はロービームに移行しました。
ロービームの配光パターンは、通行帯区分で大きく二種類存在します。日本国内の場合、左側通行用の配光でなくてはなりません。
このように左側通行用ヘッドライトは、対向車への眩惑防止のため、水平よりやや下を照らし、道路左側の視認性を高めるため左上方へ向かって配光されるパターンが代表的です。
ところが、輸入検査で合格しているはずのパンダのヘッドライトは右側通行用のヘッドライトが装着されていました。配光パターンが左側通行用と鏡面対象ですから、対向車に眩惑を与えます。
輸入業者が検査の時だけ交換した可能性や、そもそも検査が不適切だった可能性がありますが、今回の継続検査に際しては基準に合格する部品の装着が必須でした。
お客様が入手されたリサイクルパーツはとても状態が良いものでした(左:右側通行用、右:左側通行用)。
よく観察するとリフレクターに刻まれたパターンが違います。
交換するためには、フロントバンパーを一旦取り外す必要がありました。
次回『新型 フィアット パンダ ~専門店の並行車 車検に備える~(その2、FIAT Panda FIRE 1.2 8V )』に続く。
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