ご存じジムニーは、小さい車体ながら、前後リジッドアクスル&ラダーフレーム構造の本格クロスカントリー4WDです。 ベースの構造が本格的ですから、さらなる悪路走破性を求めて様々な改造パーツが市販され、オーナー自らメンテナンスされていることも珍しくないようです。 今回はキングピンベアリング交換の依頼がありました。 高速走行時にハンドルがブルブルと振動する「シミー」や「ジャダー」と呼ばれる不具合回避のメンテナンスです。 前軸リジッドアクスル車特有の構造で、操舵回転軸に「キングピン」と言われる片側一対の対向するテーパーローラーベアリングが備わります。 操舵と駆動、駆動の断続をハブナックル近辺に集中配置していますので、独立サスペンションの前軸にはない構造です。 平成27年式 ABA-JB43W M13A … [Read more...] about ジムニーのキングピンベアリング交換を終えて思うこと(ABA-JB43W ジムニーシエラ 定期メンテンナンス)
国産車
新車の頃の乗り心地を再び ~おススメの足回りリフレッシュ法~(DAA-ZVW30 トヨタ プリウス サスペンション交換)
全く問題なく10万キロ近く走ってこられた30プリウス後期にお乗りのお客さまから、足回りリフレッシュのご相談がありました。 電子デバイスを複雑に組み合わせたハイブリッドカーが、10万キロをノントラブルで走破することは、トヨタにおいては全く珍しいことではありません。 しかも、補機は電動化が進んでファンベルトは廃止。回生ブレーキと協調させた制動装置でブレーキパッドは殆ど減りません。もちろん燃料の消費は少ないです。消耗品といえば、エンジンオイル、補助バッテリー、タイヤ、そして今回ご依頼の足回りです。これらのリフレッシュを適時行えば、次の10万キロも快適にトラブルなく走行できると思います。 さて、 『新車外し』 というキーワードで、ほぼ新品のサスペンション部品がネットオークションやフリマサイトに出品されているのをご存じでしょうか。 … [Read more...] about 新車の頃の乗り心地を再び ~おススメの足回りリフレッシュ法~(DAA-ZVW30 トヨタ プリウス サスペンション交換)
30万キロと10万キロの耐久の差は何か?操作の上手下手ではないクラッチ部品に見る設計思想(スズキ ジムニーシエラ ABA-JB43W クラッチ交換にて)
「最近クラッチペダルを踏み込むと「シャー」という異音が大きくなってきた。クラッチが滑っているわけではないけど10万キロ走行の節目でオーバーホールをお願いしたい。」 とのことで、クラッチ交換を承りましたジムニーシエラ最終型です。 平成27年式 ABA-JB43W M13A 5MT 走行距離 … [Read more...] about 30万キロと10万キロの耐久の差は何か?操作の上手下手ではないクラッチ部品に見る設計思想(スズキ ジムニーシエラ ABA-JB43W クラッチ交換にて)
軽自動車の高速走行時微振動の解消(ダイハツ ミラ TA-L250S, EF-SE)
約4年前、80km/h付近で足元に異常振動が出るということでお預かりした ダイハツ ミラ。 高速走行時の異常振動は、ホイールアンバランスやタイヤの異常摩耗がほとんどですが、高速ても80km/hと比較的低い速度域での振動は他を調べる必要がありました。 ホイールアンバランスと違って、ハンドルにほとんど振動を感じなかったのです。 色々調べた結果、左フロントドライブシャフトのインナージョイントに大きなガタ(ラジアル方向)を発見し、さらに調べると純正部品番号の大きな変更がありました。 当時の最新品番で中古部品を検索すると、ムーヴコンテのそれがヒットし、取り寄せたドライブシャフトは一回り大きいサイズでした。 《参考記事》ダイハツ ミラ … [Read more...] about 軽自動車の高速走行時微振動の解消(ダイハツ ミラ TA-L250S, EF-SE)
ホンモノそっくり!? 非純正部品に翻弄された故障診断(冷間時加速不良 CBA-L250S ダイハツ ミラ)
先日、アイドリング不安定の修理でお預かりしたダイハツ ミラの不調再発です。 参考記事:アイドリングが不安定 その原因と対処(ダイハツ ミラ CBA-L250S … [Read more...] about ホンモノそっくり!? 非純正部品に翻弄された故障診断(冷間時加速不良 CBA-L250S ダイハツ ミラ)
アイドリングが不安定 その原因と対処(ダイハツ ミラ CBA-L250S EF-VE)
停車アイドリング時に、アイドリングが不安定になることがあるとのことで入庫したのは ダイハツ ミラ アヴィ 平成18年式 CBA-L250S EF-VE 4AT 走行距離 … [Read more...] about アイドリングが不安定 その原因と対処(ダイハツ ミラ CBA-L250S EF-VE)
梅雨時期の失火。結露を繰り返すディストリビューターの対策(スバル ドミンゴ E-FA8)
はじめてご来店されたのはちょうど4年前。 「クルマも私も歳をとってしまっているのですが…」とおっしゃる年配のご主人。 お世話になられていた整備工場が廃業され、最寄りの正規販社に出向かれたものの、よい感じの対応をしてもらえなかったと、とてもお困りの様子でした。 当方にお声が掛かったのは、たまたまお住まいの近くだった。ということです。 新規のお客様でしたが、いままで特定の整備工場でお世話になられていたということで、安心してご相談を受けました。 平成10年式 E-FA8 EF12 CVT … [Read more...] about 梅雨時期の失火。結露を繰り返すディストリビューターの対策(スバル ドミンゴ E-FA8)
ドライブシャフトの異音とスプラインの固着(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ)
交差点やカーブを曲がるとき、「パキパキパキパキ…」と車速に連動して異音が発生するとのこと。 音を確認すると、左フロントのドライブシャフト付近のようです。 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離308,000km 整備記録を見ると、約8年前の187,000km時、ドライブシャフトのアウタージョイントブーツを交換しています。ブーツに若干の亀裂が生じていたのを分割タイプのブーツで補修しました。 8年前時点では異音はなく、内部のグリースを再充填しています。実は、昨年のエンジン&トランスミッション換装時、ブーツバンドに僅かな「ズレ」を発見していました。《参考記事》愛車と共に50万キロを目指して(UA-SCP10 トヨタ … [Read more...] about ドライブシャフトの異音とスプラインの固着(UA-SCP10 トヨタ ヴィッツ)
オーバーヒートに注意(トヨタ 1NZ-FE ウォーターポンプ交換)
繁忙期の3月は、検査場の混雑が尋常でありません。 並び始めてから受検まで2時間ということもありました。 連日受検されている同業者様、本当にお疲れ様です。 例年3月20日を過ぎたあたりから混雑が随分緩和してきます。今日の受検は10分~20分待ちでした。 さて、 定期点検で真っ先に確認するクーラントサブタンクの残量に目立つ変化を捉え、クーラントの匂いを辿ると、ウォーターポンプからのクーラントにじみを発見しました。 トヨタのNZ-FEエンジンは、ヴィッツ、ラウム、ファンカーゴ、イスト、プロボックス、カローラ、プレミオなど、非常に多くの車種に展開されたエンジンです。 こちらのAISIN製ウォーターポンプは、10万キロ毎の交換がいいのかもしれません。その前後でにじみが見られる例がとても多いから … [Read more...] about オーバーヒートに注意(トヨタ 1NZ-FE ウォーターポンプ交換)
軽自動車のタイミングベルト交換の難易度は?(ダイハツ ミラ TA-L250S, EF-SE)
「車齢16年、走行距離9万キロになったので、そろそろタイミングベルトの交換をお願いします。」 と、車検整備と併せてご依頼がありましたのは、ダイハツ ミラ MT車です。 平成17年式 TA-L250S EF-SE 5MT 走行距離 … [Read more...] about 軽自動車のタイミングベルト交換の難易度は?(ダイハツ ミラ TA-L250S, EF-SE)