今やクルマのサスペンションは独立懸架式が主流になっていますが、例えば、スズキやダイハツの軽貨物のリアサスペンションは昔ながらのリンク式リジッドアクスルです。 部品点数が少なくシンプルで頑丈ですから、コストに厳しい車両にはまだまだ主流の構造なのかもしれません。 そして、今回作業した本格クロスカントリーの JB43W … [Read more...] about リジットアクスル特有の車軸構造と圧入部品の除去(ABA-JB43W ジムニーシエラ リアアクスルシャフトベアリング交換)
国産車
ポタポタ落ちるクーラント漏れの原因を探る ~L350S ダイハツ タント EF-VE型エンジン~
今年の6月は記録的な猛暑が続きました。 経年車、多走行車にとっては過酷な季節が1ヶ月以上前倒しです。 往年の名機、タイミングベルト式のEFエンジンを搭載したダイハツ タントは、突然のエンストと再始動不能のトラブルに見舞われました。 平成18年式 CBA-L350S EF-VE 4AT 走行距離 … [Read more...] about ポタポタ落ちるクーラント漏れの原因を探る ~L350S ダイハツ タント EF-VE型エンジン~
ドアミラーの修理は不可能か? ~HE22S スズキ ラパンのドアミラー内部部品の取替に挑戦~
『電動格納ドアミラーのモーターが突然停止しなくなりました。エンジンを停止・再始動しても格納モーターが回りっぱなしです。』 と、お客様から連絡が入り、大変お困りの様子です。 ドアミラー内部の歯車機構の不調でミラー開閉動作の終端で停止せず、モーターが回ったままになっているようです。 このままですと、小さなモーターにとっては負荷が大きく、過熱による損傷の可能性があります。 何とか電源を断ちたいところですが、ドアミラーのコネクタを離脱するためにはドア内張を取り外す必要があり、ユーザー様に作業をお願いするのが難しく、できるだけ早くご来店いただくことにいたしました。 スズキ ラパン 平成21年式 DBA-HE22S K6Aターボ 4WD 走行距離 … [Read more...] about ドアミラーの修理は不可能か? ~HE22S スズキ ラパンのドアミラー内部部品の取替に挑戦~
初回交換は早めがベスト?抜き取ったギアオイルを見て納得(スバル インプレッサG4 DBA-GJ2)
極端に走行距離が少ない、車齢8年超のインプレッサG4の法定点検です。 平成25年式 DBA-GJ2 FB16 CVT … [Read more...] about 初回交換は早めがベスト?抜き取ったギアオイルを見て納得(スバル インプレッサG4 DBA-GJ2)
消耗部品が供給遅れになる純正パーツ(DBA-L275S ダイハツ ミラの車検整備で)
車検整備といえば30年以上前ですと、整備工場に1週間~10日間ほど預けていたイメージがおありの方もいらっしゃるかもしれません。 最近は、部品の耐久性を含むクルマの諸性能が向上し、車齢が若いクルマだと、預けた当日中に車検整備が完了するということも珍しくありません。 しかし、走行距離や車齢に応じて、油脂類をはじめ消耗部品の交換が付帯し、相応の作業時間を要します。スケジュールしていた部品は入庫前に用意できますが、点検の結果から部品注文を掛ける場合もあります。 当日お渡しは難しくても、国産車の場合は、概ね48時間預かりの予定で車検整備を進めます。 点検 → 分解整備 → … [Read more...] about 消耗部品が供給遅れになる純正パーツ(DBA-L275S ダイハツ ミラの車検整備で)
なぜボールジョイントのダストブーツは厳しく検査されるのか(ダイハツ ミラ DBA-L275S)
法定点検で、「かじ取り装置のロッド及びアーム類のボールジョイントのダストブーツの亀裂及び損傷」と書かれた検査項目があります。 ボールジョイントは、人間の関節のような構造で、ステアリングやサスペンションの作動支点には欠かせない部品です。 ボールジョイントは主にグリースで潤滑されていて、砂塵や水分の浸入を防ぐためにゴム製のダストブーツで覆われています。 経年車では、このダストブーツに亀裂や損傷がつきもので、破れたまま放置するとボールジョイントが錆びて摩耗し、がたつきが出始めます。 そして、さらに摩耗・腐食が進行するとボールジョイントが完全に脱離してしまうことがあり、走行速度次第では大事故につながる危険性があります。 これが、法定点検で入念な点検が求められる最大の理由です。 参考記事:「スズキ ワゴンR ロワーアーム … [Read more...] about なぜボールジョイントのダストブーツは厳しく検査されるのか(ダイハツ ミラ DBA-L275S)
トヨタ30万キロ問題 ~299,999km で止まる SCP10 ヴィッツのオドメーターと車検~
適切なメンテナンスをしていると、走行距離が30万キロを超えることは珍しくはないのですが、ある年代の一部トヨタ車では、オドメーターの仕様のため、299,999kmで止まってしまいます、という記事を1年ほど前に書きました。 30万キロ到達の瞬間を心待ちにされていたオーナー様は、感動の瞬間を見逃すまいとオドメーターに注目されましたが、いつまで経ってもそれ以上カウントされることはありませんでした。 その後、オーナ様は30万キロ以上の走行距離を、「トリップB」で管理されています。 1万キロでゼロに戻る「トリップB」は新車からリセットせず、日常的にエンジンオイル交換時期の管理にお使いでしたので、30万キロ以上のカウントに好都合でした。 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 … [Read more...] about トヨタ30万キロ問題 ~299,999km で止まる SCP10 ヴィッツのオドメーターと車検~
エンジン警告灯が時々点灯する原因と対処(マツダ デミオ DBA-DE3FS)
エンジン警告灯が時々点灯するとのことでお預かりした3世代目デミオ。 マツダのライトウエイトは、ファミリアから現在のマツダ2に至るまでリアの挙動がとてもマイルドで素直。そんな共通の味付けはメーカー内でどんな風に継承されているのか、マツダのライトウエイトのハンドルを握るたび、いつも興味深く感じています。 そして、各社細々となってきたマニュアル変速機の設定が現在のマツダ2にはあるようですから、マツダのライトウエイトを楽しんでほしいと、メーカーエンジニアが願っているのかもしれませんね。 平成22年式 DBA-DE3FS ZJ 4AT 走行距離 … [Read more...] about エンジン警告灯が時々点灯する原因と対処(マツダ デミオ DBA-DE3FS)
エンジンマウントを30万キロ以上使い続けるとどうなるのか?(トヨタ ヴィッツ UA-SCP10)
一般的にエンジンマウント(エンジンマウンティングインシュレータ)が劣化すると、アイドリング時に不快な振動が出たり、ゼロ発進時に「ゴトッ」と大きな音がして、そのまま放置してられなくなるものです。 そんな不快感を感じないまま、一度もエンジンマウントを交換しなかったトヨタの初代ヴィッツは、走行距離が32万キロに迫りました。 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 … [Read more...] about エンジンマウントを30万キロ以上使い続けるとどうなるのか?(トヨタ ヴィッツ UA-SCP10)
原付スクーターの不調とエンジンオーバーホール(ホンダ ライブディオ ZX仕様 AF34フレーム+AF35エンジン)
パワフルな2ストロークの原付がメーカーの自主規制で生産されなくなって、街で見かける姿も段々と少なくなった12年ほど前のことです。 不完全で不調なライブディオ(最後の2ストロークエンジン搭載モデル)複数台を譲り受ける機会があり、それらの生きている部品を1台にまとめる作業を、四輪整備作業の合間に少しずつ進めていたことがありました。 使える部品は型式AF34のスタンダードグレードのフレームと、馬力アップグレードのZX(型式AF35)のエンジンでした。これらを連結したところ、全く問題なく動いたので、全塗装&シート張替えして販売しました。 そのライブディオZX仕様が、最近エンジンが掛かりにくくなったとのことでお預かりしました。 平成7年式 AF34+AF35エンジン … [Read more...] about 原付スクーターの不調とエンジンオーバーホール(ホンダ ライブディオ ZX仕様 AF34フレーム+AF35エンジン)