複雑な電子制御システムを搭載するハイブリッドカーは、トヨタの生産技術だからこそ安全に成立していると言っても過言ではないでしょう。今回は法定12ヶ月点検でお預りしました。 平成26年式 DAA-ZVW40 2ZR-5JM 走行距離 22,000km 電気モーター制御の中核、パワーコントロールユニットにはエンジンクーラントと同一の液体が循環します(エンジン側のクーラントとは安定温度が違うため別回路になっています)。クーラントは主にIGBT(Inslated Gate Bipolar Transister, … [Read more...] about プリウスα 法定12ヶ月点検(DAA-ZVW40)
国産車
癒着するバルブカバーパッキンの交換(三菱 デリカスペースギア GH-PD6W オイル漏れ修理)
三菱デリカスペースギアの各部整備、前回『スパークプラグ交換の難易度(三菱 デリカスペースギア GH-PD6W)』の続きです。 平成17年式 GH-PD6W 6G72 4AT 走行距離 107,000km プラグコードを引き抜くと著しいエンジンオイル漏洩が見つかりましたので、左右バンクともバルブカバーパッキンの交換を実施します。強固に張り付いたバルブカバーを取り去ると驚くほど綺麗な動弁機構が露わになりました。エンジンオイル交換管理が滞りない証拠です。 三菱エンジンの鋼板プレス成型のバルブカバーに装着されるラバーパッキンは軽自動車の3G83エンジンでも癒着が珍しくありません。そして、こちらのV型6気筒 … [Read more...] about 癒着するバルブカバーパッキンの交換(三菱 デリカスペースギア GH-PD6W オイル漏れ修理)
スパークプラグ交換の難易度(三菱 デリカスペースギア GH-PD6W)
前回記事『ドライブシャフトブーツの補修(スピージー シスナージョイント GH-PD6W 三菱 デリカ )』の続きです。 下回り防錆塗装とスパークプラグ交換でお預かりしました三菱デリカスペースギア。 平成17年式 GH-PD6W 6G72 4AT 走行距離 … [Read more...] about スパークプラグ交換の難易度(三菱 デリカスペースギア GH-PD6W)
ショックアブソーバ交換だけで改善する乗り心地(トヨタ ラウム CBA-NCZ20)
乗り心地改善のご相談のあったトヨタ ラウムです。 平成21年式 CBA-NCZ20 1NE-FE 4AT 走行距離 23,000km 使用用途を考慮され、助手席回転機構とBピラーレスのスライドドアを備えた走行距離の短い中古車をご購入されましたが、100km程度の高速道走行でとても疲れ、一般道でも気持ちのよい乗り心地ではないとのこと。 ヴィッツと共用するプラットフォームと基本サスペンション。ヴィッツと比較して200kg程度重量増になるラウムでは劇的な改善は難しいのでしょうか?お客様と相談の結果、ショックアブソーバをKYB New SRスペシャルに交換することにしました。 フロント、リア共、純正装着はMADE IN JAPAN … [Read more...] about ショックアブソーバ交換だけで改善する乗り心地(トヨタ ラウム CBA-NCZ20)
ドライブシャフトブーツの補修(スピージー シスナージョイント GH-PD6W 三菱 デリカ )
下回り防錆塗装とスパークプラグ交換でお預かりしました三菱デリカスペースギア 平成17年式 GH-PD6W 6G72 4AT 走行距離 … [Read more...] about ドライブシャフトブーツの補修(スピージー シスナージョイント GH-PD6W 三菱 デリカ )
ブレーキパッドは純正を(スズキ エブリィ GH-DA62W 車検整備)
24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしているスズキ エブリィは、少し走行するとブレーキから鳴きが発生するとのことです。 平成16年式 GH-DA62W K6A 4AT 走行距離 65,000km ディスクローターに付いたブレーキパッド摺動痕を観察すると、深い同心の傷が無数についています。装着されていたパッドは有名国産サプライヤの社外品でした。もちろんスズキ純正を取り寄せます。 紫に塗装されたスズキ純正(アイシン製)は、摺動面に「焼き」が入っているような痕が見られます。 データ収集のためロービームでヘッドライト調整。 6月の閑散期でも軽自動車の車検コースは混雑が止みません。 車検場往復の20kmの道程で、鳴きが発生しないことを確認しました。 左灯:左方0.7cm(○) … [Read more...] about ブレーキパッドは純正を(スズキ エブリィ GH-DA62W 車検整備)
パワーステアリングとエアコンが同時に不調に(日産バネット SK82VN)
手順どおり作業していても、最終的には手加減の調整が必要なアルファロメオのツインスパークは、いろいろ判ることがありましたが、作業時間短縮のための課題もありました。 アルファ147は、付帯作業がいくつか残っていますが、緊急入庫したパワーステアリングとエアコンが同時に動かなくなった日産バネットの診断・修理のため、作業は一時中断します。 平成14年式 GE-SK82VN R2 4AT 走行距離 … [Read more...] about パワーステアリングとエアコンが同時に不調に(日産バネット SK82VN)
電子デバイスを内製するトヨタの圧倒的な技術力(ハイブリッド車の中核)
プリウスなど、トヨタのハイブリッドシステムのモーター制御部の中核的なデバイスといえるIGBT(insulated gate bipolar transistor)は、実はトヨタの内製です。 車載用デバイスはとても厳しい条件が要求されます。そんな厳しい要求に応えられる半導体デバイスのサプライヤが居ないからと、チップレベルから内製する技術を確立し、進化し続けるトヨタ。それは、戦慄を覚える底無しの技術力です。 その内製したパワーデバイスだけではありませんが、ガウス分布の裾を切り落としてでも、不良率をゼロにしたいという強烈な思想は、品質安定性で他社が及ぶはずもありません。 自動車産業向けの品質マネジメントシステムの技術仕様であるISO/TS16949の「TS」はTechnical … [Read more...] about 電子デバイスを内製するトヨタの圧倒的な技術力(ハイブリッド車の中核)
ステアリングに感じるファミリアの系譜(マツダ デミオ DBA-DE3FS 車検整備)
24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしたマツダ デミオ。 平成22年式 DBA-DE3FS ZJ 4AT 走行距離 … [Read more...] about ステアリングに感じるファミリアの系譜(マツダ デミオ DBA-DE3FS 車検整備)
冷えない冷凍庫(スズキ キャリィ LE-DA63T 冷凍車 車検整備で)
24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしたスズキ キャリィ冷凍車。 平成17年式 LE-DA63T K6A 3AT 走行距離 … [Read more...] about 冷えない冷凍庫(スズキ キャリィ LE-DA63T 冷凍車 車検整備で)
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