ピストンロッドの動作が極端に渋く、機能を果たしていなかった倒立ラム式のビルシュタイン製純正ショックアブソーバ。 前回記事 『気になる症状を総点検(TA-BH5 スバル レガシィ 足回り異音・車検整備)』 『KYB スーパースペシャル for STREET (TA-BH5 スバル レガシィ 乗り心地改善 ショック交換)』 急激な路面からの入力でアッパーマウントに過大な力が加わり、金属同士の干渉を伴って乗り心地以前に、びっくりするような「ゴトッ!」という異音を発していました。 平成14年式 TA-BH5 EJ20ターボ 5MT 走行距離 … [Read more...] about 純正ビルシュタインから KYB スーパースペシャルへ (TA-BH5 レガシィ ショックアブソーバー交換)
国産車
ショックアブソーバーが担う仕事を体感する(LA-MC22S スズキ ワゴンR 乗り心地改善)
約2ヶ月前、エンジンからの異音その他、ご相談をお受けしていたスズキ ワゴンRは、適切な部品装着や、油脂、液体類の交換で徐々に調子を取り戻しつつあります。今回は2回目のATF部分交換を実施しました。あと約2年、費用を適度に投入して最大限快適な状態でお乗りになりたいとのご希望です。 前回記事『自動車整備のインフォームド・コンセント(スズキ ワゴンR LA-MC22S エンジン異音修理)』 平成15年式 LA-MC22S K6A 4AT 走行距離 … [Read more...] about ショックアブソーバーが担う仕事を体感する(LA-MC22S スズキ ワゴンR 乗り心地改善)
ウォーターポンプからの冷却水漏れ(EBD-S201P ダイハツ ハイゼット オーバーヒート)
水温計が備わらず、水温高温異常を知らせるインジケータのみのダイハツハイゼットは、突然、赤い水温警告を点灯させ、ほどなくエンジンが不調になったとのこと。 平成21年 EBD-S201P KF-VE 3AT 走行距離 144,000km 著しいクーラント漏れはウォーターポンプの軸からでした。頻繁にオイル交換や、修理でお預かりしていますので、僅かな予兆も見逃さないように心がけていましたが、クーラントの漏れはエンジン稼働状態で激しく滴下、そしてウォーターポンププーリーの回転で飛散したクーラントは、エンジン前部の周辺一面に付着して、最初はどこが漏れの原因かわかりませんでした。 幸いオーバーヒートしてすぐにエンジン停止していただきましたので、エンジン本体への損傷はなく、自動車のことをよくご存知のドライバー様に、心より感謝申し上げます。 … [Read more...] about ウォーターポンプからの冷却水漏れ(EBD-S201P ダイハツ ハイゼット オーバーヒート)
KYB スーパースペシャル for STREET (TA-BH5 スバル レガシィ 乗り心地改善 ショック交換)
先日、24ヶ月点検でお預かりしていたBH5 レガシィ ツーリングワゴン。 ノーマルで備わる倒立ラム式カートリッジは、ピストンロッドの動作が極端に渋く、アブソーバの機能を果たしていませんでした。 機能不全は左前輪。路面から強い入力が加わると、アブソーバのロッドが縮むより先に硬質ラバーのアッパーマウントが大きく変形し、正常な状態では干渉しない金属衝突の不快な異音を伴っていました。 純正で装着されるビルシュタイン製の倒立型ショックアブソーバはとても高価です。倒立型は剛性に有利と言われますが、ハードな走行を繰り返すラリー競技でも、僕は正立式で剛性不足を感じることはありませんでした。 過去にスバル インプレッサ GDB … [Read more...] about KYB スーパースペシャル for STREET (TA-BH5 スバル レガシィ 乗り心地改善 ショック交換)
気になる症状を総点検(TA-BH5 スバル レガシィ 足回り異音・車検整備)
前回記事『ガソリン臭の原因を探る(その2、スバル レガシィ TA-BH5 車検整備)』の続きです。 24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしておりますスバル レガシィ ツーリングワゴンです。アプライドモデルはBH5D5DD。スバル車は非常に細かく仕様が分かれていますので、アプライドモデルの確認が必要です。 平成14年式 TA-BH5 EJ208 5MT 走行距離 … [Read more...] about 気になる症状を総点検(TA-BH5 スバル レガシィ 足回り異音・車検整備)
ガソリン臭の原因を探る(その2、スバル レガシィ TA-BH5 車検整備)
前回記事『ガソリン臭の原因を探る(その1、スバル レガシィ TA-BH5 車検整備)』の続きです。 昨日の車検整備の続きです。作業の前に、効果が不明な増設アース線を全て取り去りました。症状は寒い季節になると、冷間時のみエンジンルームから室内にかけてガソリンの臭いが鼻を突くようになるということです。 平成14年式 TA-BH5 EJ20ターボ 5MT 走行距離 … [Read more...] about ガソリン臭の原因を探る(その2、スバル レガシィ TA-BH5 車検整備)
ガソリン臭の原因を探る(その1、スバル レガシィ TA-BH5 車検整備)
24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしていますスバル レガシィ。 平成14年式 TA-BH5 EJ20ターボ 5MT 走行距離 69,000km 暖かい季節は問題なかったのが、寒い季節になると冷間時ガソリン臭が気になるとのこと。実は、同年式のGDBインプレッサのお客様も同じ症状でお悩みで、原因特定に至っていません。レガシィのお客様、以前に同型のお車にお乗りの際、ガソリン臭に悩まされ、何度も販社メカニックに診断してもらった結果、燃料ホースの一部から微弱なリークがあったとのこと。 部品番号と概ねの場所の情報提供を受けましたので、明日場所の特定を試みようと思います。 次回『ガソリン臭の原因を探る(その2、スバル レガシィ TA-BH5 車検整備)』に続く。 《関連記事》 感性に響く動力性能(スバル … [Read more...] about ガソリン臭の原因を探る(その1、スバル レガシィ TA-BH5 車検整備)
サスペンションの目的とは(CBA-NCZ20 トヨタ ラウム 乗り心地改善 ショックアブソーバー交換)
約2ヶ月前、乗り心地改善と各部整備のご相談がありましたトヨタ ラウムのお客様。綿密な打ち合わせと準備が整い、片道100km以上の遠方よりお越しくださいました。 平成17年式 CBA-NCZ20 1NZ-FE 4AT 走行距離 … [Read more...] about サスペンションの目的とは(CBA-NCZ20 トヨタ ラウム 乗り心地改善 ショックアブソーバー交換)
プレミオに感じるカスタマーファーストの真髄(トヨタ プレミオ DBA-ZRT260 12か月点検整備)
「私は自分の車に秀でた能力も、デザインも必要ない。移動手段として目立たず、その役目を果たしてくれさえすればいい。そういう意味でこれほど過不足のない車に大変満足している。」 平成15年式のプレミオにお乗りのお客様が数年前、大変印象的なお話をされました(参考記事:無事これ名馬)。 その次の世代のプレミオを12ヶ月点検でお預かりしています。 平成19年式 DBA-ZRT260 走行距離 … [Read more...] about プレミオに感じるカスタマーファーストの真髄(トヨタ プレミオ DBA-ZRT260 12か月点検整備)
国産車のフラッグシップ ~王冠に込められた60年の伝統~ (トヨタ クラウン)
日本で使うために、日本人が作った純国産高級車 トヨタ クラウン。 新車ご購入をご検討中のお客様と商品カタログを眺め、このような素晴らしい工業製品を作るトヨタ自動車を僕は日本人として誇りに思いました。初代クラウンが市販されて、今年で60年になるんですね。 系譜をたどると、その伝統は決して因襲的ではなく、どの時代のクラウンも国産自動車産業を牽引してきました。 一目でクラウンとわかるフロントマスクや、Cピラーに配置される王冠のバッジは歴代踏襲され、諸外国の自動車ほど象徴的ではないけれど、控えめな主張は日本的なのかもしれません。 実車を近くで見れば、その「佇まい」に品格が感じられるに違いないでしょう。 … [Read more...] about 国産車のフラッグシップ ~王冠に込められた60年の伝統~ (トヨタ クラウン)