小さなアルミテープをクルマに貼るだけで、空力特性が改善されて、ハンドリングや乗り心地によい効果が出るというチューニング。ご存じの方も多いでしょう。 話題急騰のきっかけは、天下のトヨタ自動車がメーカーラインオフの一部のクルマに標準装着したと発表したことでした。もちろん特許も申請されています。 トヨタ純正 テープ モールディング 4枚セット … [Read more...] about 話題のアルミテープチューンは本当に効くの? ~100円ショップで揃う簡単な実験をしてみた~
メンテナンス一般
あっ、コネクタが壊れた。そんな時の対処法(住友電装コネクタハウジングの例)
メンテナンスのために電気コネクタを一時的に離脱する場合があります。 こちらは、走行16万キロ ダイハツ … [Read more...] about あっ、コネクタが壊れた。そんな時の対処法(住友電装コネクタハウジングの例)
重整備と体調管理 ~自動車整備士として日常気をつけていること~
自動車整備の現場は、とても体力が必要です。たぶん僕と同年齢の一般の方では1日と持たないくらいです。 冒頭の写真のクラッチディスクはRX-8のもの。 トランスミッションとエンジンの接合内部に備わる円盤を取り換えるには、マフラーやプロペラシャフト、そして、マツダのFRスポーツ車には、ミッションとデフを連結する重い鋼材、PPF(パワープラントフレーム)があり、それを一人の人力で支えて離脱します。 それから、重量のある大きなトランスミッションをエンジンから切り離して、ようやくクラッチ本体が現れます。 このような1台の重整備のため「翌日、筋肉痛で思うように体が動かない」という状態は絶対に回避しないといけません。 特に3月の繁忙期には、次々整備車両の入庫がありますし、連日スタッドレスタイヤからサマータイヤへの換装作業もあります。 … [Read more...] about 重整備と体調管理 ~自動車整備士として日常気をつけていること~
ドライブシャフトブーツが破れた場合の対処について ~車のよろず相談室10~
車検時など、保安基準に適合しないと指摘を受けることがあるドライブシャフトブーツの破れ。 一般に等速ジョイント(以下、CVジョイント)部に水や砂塵が浸入するの防止するため蛇腹式のブーツでおおわれています。 近年は樹脂製のブーツが主流になり、以前と比較して耐久性が格段に向上しました。しかし、上の写真のように経年や走行過多による劣化で、破れてしまうことが少なくありません。周囲にはブーツ内に封入されていた二硫化モリブデン入りの濃緑色のグリースが飛散しています。 今回は、そのドライブシャフトブーツが破れたときの対処法についてご相談をいただきました。 たけし様 いつも興味深く拝見しております。 今回ドライブシャフトブーツの破れ修理について相談させてください。 当方でお世話になっている整備工場では分割式を勧め … [Read more...] about ドライブシャフトブーツが破れた場合の対処について ~車のよろず相談室10~
輸入車用ホースクランプの憂鬱 ~CAILLAU(カイルー)社製ホースバンド~
フィアット、アルファロメオ、BMWのラジエーターホースで見かける写真のようなホースASSY。 ラジエーター側は樹脂のクイックコネクターになっていて組み立ては非常に簡単。但し、ラジエーター交換等で一度このコネクタを離脱すると、内部のラバーリングが経年で柔軟性が劣り、新しく用意したラジエーターとの密閉性に問題が出ることがあります。ですから、このようにホースASSYを新調するのが安全だと考えています。 一方、この新品ホースのエンジン側は、クイックコネクターではなく、ホースクランプで締め込む構造です。 同時に取り寄せたホースクランプは、このような結束バンドを金属にしたようなものでした。一度締め込むと緩めることができない構造です。 このホースクランプは、ラジエーター側のクイックコネク … [Read more...] about 輸入車用ホースクランプの憂鬱 ~CAILLAU(カイルー)社製ホースバンド~
メーカ指定スパークプラグ装着のススメ ~輸入車メーカー採用NGKスパークプラグに学ぶ~
僕は、以前からガソリンエンジンに備わるスパークプラグに注目しています。 聞き心地のよい謳い文句が綴られるアフターマーケットの汎用長寿命プラグは、限られた型式で多種多様なエンジンに対応してます。 しかしその一方で、各エンジンごとに実にきめ細かく種別されている標準装着のスパークプラグがあります。 日常の点検整備では、交換するスパークプラグのメーカー指定型式(主に番手)が予告なく変更されていることも珍しくありません。 中長期的な不具合の予防か、目的の性能が得られていなかったのかは不明ですが、非常に微妙にチューニングされる部品であることは確かでしょう。 互換性があるメーカー違いのスパークプラグに関しても、工場出荷時に装着されていた以外のメーカー品を装着するとアイドリングが極端に不調になる事例も経験しました。 … [Read more...] about メーカ指定スパークプラグ装着のススメ ~輸入車メーカー採用NGKスパークプラグに学ぶ~
保護中: なぜそんな噂が… モリブデンでエンジンが壊れる??(モリブデン系添加剤のDLCコーティング摩擦摩耗特性への影響)
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ストライベック曲線で低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由を考える
相対運動する2面間の潤滑状態を表すために、『ストライベック曲線』がよく用いられます。 Fig.1の赤い実線曲線がストライベック曲線です。 横軸は、ゾンマーフェルト数といって、潤滑剤の粘度(η)、2面の相対速度(v)、荷重(w)で表わされ、小さいほど過酷な潤滑状態になります。 縦軸は、摩擦係数(μ)です。 2面間の潤滑状態は3つの領域に区分されます。 一番右の青の領域は「流体潤滑」です。2面間に十分な厚みの潤滑剤が介在し、面同士が触れないので摩耗がありません。理想的な潤滑状態です。 それとは反対に、一番左の赤の領域は「境界潤滑」です。2面間に潤滑剤は介在しているものの、厚みが薄く、微視的に面の凹凸の凸部同士が接触します。そして摩耗が進み、最終的には焼き付きます。 その2つの領域の中間、黄色 … [Read more...] about ストライベック曲線で低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由を考える
低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由
自動車の省燃費性能を各メーカーが競うようになって、低粘度エンジンオイルを目にすることが多くなりました。 最近ではSAE規格でいうところの0W16や、さらには0W8というとんでもない低粘度のエンジンオイルが新車に充填され、アフターマーケットにも出回るようになりました。 2000年を過ぎたあたりから市販されるようになった0W20を初めて目にしたとき、常温で従来品の5W30や10W30と比較してあまりにサラサラでおどろいたものですが、0W8や0W16はもっと水に近いといいますか、エンジンオイルのイメージとは違う液体に思えます。 さて、SAE規格の○○W△△ですが、W(Winter)の前につく○○の数字は低温始動性(オイルポンプで吸い上げることができる温度など)を規定したもので、小さいほど低い温度環境に対応しています。 … [Read more...] about 低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由
タッチアップペイントが格段に上手くなる方法(筆選びと筆運び)
クルマの外装のキズは、ほんの少しでも大変気になるものです。 特に金属パネルについてしまったキズは放置すると錆が発生しますから、できるだけ早く処置するのが理想です。 大きな凹みを伴うキズの場合、やはり専門的な鈑金塗装を施すのがよいと思いますが、ボンネットの飛び石キズや、側面の僅かな線キズ程度であれば、それを隠すためにキズのあるパネル全体を塗装するのは、費用的にも仕上がり的にもアンバランスに感じます。 近年の鈑金塗装技術はたいへん高度になってきていますので、少し見ただけではわからないほど綺麗に仕上がりますが、補修はあくまでも補修。オリジナルの塗膜を完全に再現するのは極めて難しいのです。 ほんの少しのキズのために、せっかく統一感のあるオリジナル外装を部分的に補修塗膜で覆う修理は、何だか勿体ない気がします。 そんなこんなで、少 … [Read more...] about タッチアップペイントが格段に上手くなる方法(筆選びと筆運び)
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