クルマの各パーツの経年劣化は避けられません。 蓄積した汚れや、劣化した部分はホンの少しだけれども、全体が古びて見えてしまいます。 アルミホイール内側にこびりついたブレーキダストの汚れは、そう簡単には落とせませんが、ドラッグストアなどで簡単に入手できる〇〇〇〇〇を使うと、ホイールの塗装を痛めることなく、右側の状態くらいまでは綺麗にすることができます。 スポークの隙間から見えるホイール内側が綺麗だと、ホイール全体が綺麗に見えるのはずなのですが… 残念ながら、この年代のスバルのアルミホイールセンターキャップは、塗装の劣化が著しく、茶色く変色した素地が表面に現れて、全体が古く見えてしまいます。 センターキャップは簡単にホイールから離脱できますので、再塗装してみましょう。 鈑金職人さんから譲り受 … [Read more...] about 経年車をすっきり綺麗に見せるためにできること
長期無交換のクーラントを冷やすとどうなる?~交換時期超えのスーパーLLCで実験~
現在、多くの入庫車両にスーパーロングライフクーラント(以下、スーパーLLC)が、エンジン冷却水として使われています。 以前のロングライフクーラント(以下LLC)と同様、主成分はエチレングリコールという多価アルコールです(エチレングリコールは水酸基が分子中に2つなので二価アルコール)。 旧来のLLCは、2年毎の交換が必要でしたが、スーパーLLCは、添加剤(防錆剤、消泡剤、その他)の技術開発が進み、初回交換は、7年もしくは16万キロや、11年もしくは20万キロ(いずれも早く到達した方)といった非常に長い交換サイクルとなっています。 エチレングリコールは環境負荷の高い物質で、生体内で代謝されると有毒化します。第一に適正な廃液処理が必要ですが、交換サイクルを長くして環境負荷を低減する努力をメーカーが行った結果と言えるでしょう。 さて、鋳 … [Read more...] about 長期無交換のクーラントを冷やすとどうなる?~交換時期超えのスーパーLLCで実験~
初回交換は早めがベスト?抜き取ったギアオイルを見て納得(スバル インプレッサG4 DBA-GJ2)
極端に走行距離が少ない、車齢8年超のインプレッサG4の法定点検です。 平成25年式 DBA-GJ2 FB16 CVT … [Read more...] about 初回交換は早めがベスト?抜き取ったギアオイルを見て納得(スバル インプレッサG4 DBA-GJ2)
消耗部品が供給遅れになる純正パーツ(DBA-L275S ダイハツ ミラの車検整備で)
車検整備といえば30年以上前ですと、整備工場に1週間~10日間ほど預けていたイメージがおありの方もいらっしゃるかもしれません。 最近は、部品の耐久性を含むクルマの諸性能が向上し、車齢が若いクルマだと、預けた当日中に車検整備が完了するということも珍しくありません。 しかし、走行距離や車齢に応じて、油脂類をはじめ消耗部品の交換が付帯し、相応の作業時間を要します。スケジュールしていた部品は入庫前に用意できますが、点検の結果から部品注文を掛ける場合もあります。 当日お渡しは難しくても、国産車の場合は、概ね48時間預かりの予定で車検整備を進めます。 点検 → 分解整備 → … [Read more...] about 消耗部品が供給遅れになる純正パーツ(DBA-L275S ダイハツ ミラの車検整備で)
なぜボールジョイントのダストブーツは厳しく検査されるのか(ダイハツ ミラ DBA-L275S)
法定点検で、「かじ取り装置のロッド及びアーム類のボールジョイントのダストブーツの亀裂及び損傷」と書かれた検査項目があります。 ボールジョイントは、人間の関節のような構造で、ステアリングやサスペンションの作動支点には欠かせない部品です。 ボールジョイントは主にグリースで潤滑されていて、砂塵や水分の浸入を防ぐためにゴム製のダストブーツで覆われています。 経年車では、このダストブーツに亀裂や損傷がつきもので、破れたまま放置するとボールジョイントが錆びて摩耗し、がたつきが出始めます。 そして、さらに摩耗・腐食が進行するとボールジョイントが完全に脱離してしまうことがあり、走行速度次第では大事故につながる危険性があります。 これが、法定点検で入念な点検が求められる最大の理由です。 参考記事:「スズキ ワゴンR ロワーアーム … [Read more...] about なぜボールジョイントのダストブーツは厳しく検査されるのか(ダイハツ ミラ DBA-L275S)
錆びたワイパーブレードを新品同様にする方法
車齢が10年を超えるころから、特に屋外駐車車両のワイパーの『錆』や『色褪せ』が目立つようになります。 運転席前方の視界に入る場所ですし、写真のように赤錆まで劣化が進んでしまいますと、車全体がみすぼらしく見えてしまいますね。 車両の外に配置されているワイパーは次の3つの部品で構成されます。 ①ワイパーアーム ②ワイパーブレード ③ワイパーラバー 交換部品としてカー用品店やガソリンスタンドなどで販売されているのは、③のワイパーラバー(替えゴム)や、②のワイパーブレードと③のワイパーラバーが組み合わさったもの(これを一般的にワイパーブレードと呼びます。)です。 上の写真はワイパーブレード部の錆ですので、市販品と交換することで手軽に綺麗にできるでしょう。 しかし、次の写真のように、③のワイパーアーム部にまで錆が及 … [Read more...] about 錆びたワイパーブレードを新品同様にする方法
トヨタ30万キロ問題 ~299,999km で止まる SCP10 ヴィッツのオドメーターと車検~
適切なメンテナンスをしていると、走行距離が30万キロを超えることは珍しくはないのですが、ある年代の一部トヨタ車では、オドメーターの仕様のため、299,999kmで止まってしまいます、という記事を1年ほど前に書きました。 30万キロ到達の瞬間を心待ちにされていたオーナー様は、感動の瞬間を見逃すまいとオドメーターに注目されましたが、いつまで経ってもそれ以上カウントされることはありませんでした。 その後、オーナ様は30万キロ以上の走行距離を、「トリップB」で管理されています。 1万キロでゼロに戻る「トリップB」は新車からリセットせず、日常的にエンジンオイル交換時期の管理にお使いでしたので、30万キロ以上のカウントに好都合でした。 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 … [Read more...] about トヨタ30万キロ問題 ~299,999km で止まる SCP10 ヴィッツのオドメーターと車検~
エンジン警告灯が時々点灯する原因と対処(マツダ デミオ DBA-DE3FS)
エンジン警告灯が時々点灯するとのことでお預かりした3世代目デミオ。 マツダのライトウエイトは、ファミリアから現在のマツダ2に至るまでリアの挙動がとてもマイルドで素直。そんな共通の味付けはメーカー内でどんな風に継承されているのか、マツダのライトウエイトのハンドルを握るたび、いつも興味深く感じています。 そして、各社細々となってきたマニュアル変速機の設定が現在のマツダ2にはあるようですから、マツダのライトウエイトを楽しんでほしいと、メーカーエンジニアが願っているのかもしれませんね。 平成22年式 DBA-DE3FS ZJ 4AT 走行距離 … [Read more...] about エンジン警告灯が時々点灯する原因と対処(マツダ デミオ DBA-DE3FS)
エンジンマウントを30万キロ以上使い続けるとどうなるのか?(トヨタ ヴィッツ UA-SCP10)
一般的にエンジンマウント(エンジンマウンティングインシュレータ)が劣化すると、アイドリング時に不快な振動が出たり、ゼロ発進時に「ゴトッ」と大きな音がして、そのまま放置してられなくなるものです。 そんな不快感を感じないまま、一度もエンジンマウントを交換しなかったトヨタの初代ヴィッツは、走行距離が32万キロに迫りました。 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 … [Read more...] about エンジンマウントを30万キロ以上使い続けるとどうなるのか?(トヨタ ヴィッツ UA-SCP10)
簡単に交換できる?! フォルクスワーゲン ゴルフ7 のヘッドライトHIDバーナー(DBA-AUCZJ, VW GOLF 7 )
「片側のヘッドライトの点灯状態が良くないので、ヘッドライトの電球くらい自分で交換しようと挑戦しましたが、ボンネット内から見る作業スペースが非常にタイトで驚きました。 そこで、参考になる情報を検索すると、正攻法はフロントバンパーとヘッドライトユニットを取り外すようです。 これでは私の手に負えないので、さらに調べていると、某動画配信サイトでタイヤハウスからアプローチして簡単に交換できる方法を見つけました。そこで再挑戦しますが、直視できない完全な手探りの作業のため、うまくできずに結局は断念してしまいました。 すぐに交換できるものと思っていましたので、試しに格安のHIDバーナーを購入しましたが、部品の手配も含めて交換をお願いします。」 と懇意のお客様から、ゴルフ7のHIDバーナー交換作業を承りました。 平成25年式 DBA-AUC … [Read more...] about 簡単に交換できる?! フォルクスワーゲン ゴルフ7 のヘッドライトHIDバーナー(DBA-AUCZJ, VW GOLF 7 )
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