前回記事『トヨタ グランビア(KCH10W)ブレーキ異音(その1)』の続きです。
お帰りいただいたその晩、僕の工場から帰るとき、何度も鳴ったと、その後の電話でうかがいました。
お客様としては、ブレーキだけに不安だから、できるだけ早く診て欲しいとのこと。早速、その日に診ることにしました。
ところが…
またしても音が消えてしまったと。
長期戦覚悟で試運転に出かけます。他愛のない世間話などしながら、市内をぶらぶらと試運転。なかなか出そうにないです。そして、試運転してどこくらい経ったころでしょうか。
「ふぁぁぁ~(-o-)~」
出ました、出ました。「ふぁ」が出ましたよ。
一度はっきり聞こえたら十分です。やはりブレーキシューの鳴き(小刻みな振動)のようです。何度もブレーキを診ているといっても、自分の目で確かめるしかなさそうです。工場に帰って、ブレーキドラムを分解します。
とても最近点検したとは思えないぐらいブレーキドラムが固着し、そしてブレーキ内部はブレーキダストがいっぱいでした。
シューの当たり面を確認すると、両輪とも焼けた筋がはっきりと付いていました。これに間違いなさそうです。ドラムの接触面もガタガタに荒れています。
ドラム研磨(もしくは交換)とライニング交換が理想ですが、応急的にサンドペーパーで処置します。
これで異音がしばらくは止まるでしょう。
再発したときが交換時期と、お客様に費用の説明をして完了としました。
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