4ヶ月前に燃料ポンプの部品クレーム(新品部品クレーム)で修理を完了したキャリイトラックが、同じ症状でエンジンがかからなくなり、ロードサービスで搬入されてきました。
平成4年 DD51T F6A 4MT 4WD 走行15万キロ
8ヶ月前に燃料ポンプを新品に交換。4ヵ月後に燃料ポンプの不良で再入庫(部品クレームで対応)。そして今回。
きっちり4ヶ月でダウンしてしまう燃料ポンプっていったい… 燃料ポンプに負担がかかっているのでしょうか?キャニスターが詰まったりするとタンク内が負圧になって燃料が行きにくくなるとか聞いたことがあります。
燃料ポンプは、ハンマーなどで衝撃を与えると動きますが、すぐに止まります。
燃料ポンプの電源、アースは異常なし。
次に、燃料タンクを下ろして、異物の有無と各配管の導通を確認。もちろん車両側の配管、キャニスター、チェックバルブの点検もしました。
キャニスターがやや通りが悪くなっていますが、タンク内が負圧になるほど完全に詰まってはいません。チェックバルブもちょっと変な感じがしますが、機能には問題なさそうです。
ディーラーに連絡を取りますが、2度目の部品クレームは他に原因が考えられるので難しいとの回答。
こまりました…
ポンプが故障しているのは明らかですので、新品を注文し、壊れたものを分解してみることにしました。
すると、
ポンプ下部の制御回路が内蔵されている部分(非分解)に泥水が浸入し、基盤を腐食させているではないですか!
ポンプの取り付けは、右後輪の内側で、特に飛沫を遮断するような構造にはなってなくて、むき出しの状態です。
確かに、ユーザーは、未舗装の泥濘路を走行する機会の多い方ですが、こう簡単に汚水が浸入してくる構造では…
推測ですが、以前のクレーム処理したポンプ、分解しませんでしたが、同様の状態であった可能性は高いですね。しかし、4WDのトラックなんて悪路を走行している車も多いでしょうから、こういう事例はたくさんあると思います。
今回は、分解したポンプをディーラーに見せに行き、その後の対応についてはメーカーサイドと相談の上、決めるとのことでした。
僕の方は、いったん新品のポンプを装着し、飛沫が直接掛からないような処置を施して修理完了としました。少し詰まり気味のキャニスターと動きの悪かったチェックバルブも同時に交換し、再々入庫がないことを祈るばかりです。
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