走行中、突然エンジンに力が無くなり、エンストしそうになりながら、やっとの思いで工場に到着。
その後、再始動すら困難な状況になったという事例です。
日産プレーリー 平成5年式 HM11 KA24 4AT 走行距離8万キロ
症状を確認すると明らかに燃料系統。キーONで、燃料ポンプの音がするときとしないときがあって、燃料ポンプの音がしないときは、僅かな初爆があるのですが始動はできません。
2列目シート下のカーペットから簡単にインタンク式燃料ポンプにアクセスできる親切設計です。
まずはポンプの電源→OK
ポンプのアース→OK
本体を取り外して単体チェック→NG
プラスチックハンマーで軽く叩くと動きます。
この燃料ポンプ、表面が錆でかなり荒れています。
インタンク式の燃料ポンプは、ガソリンに完全に漬かっているほうが調子がいいですね。
ガソリンを滅多に満タンにしない車は、タンク内の空気中の水分が結露してポンプ表面に付着して錆びる原因になります。
表面の錆と、ポンプ不良の因果関係はわかりませんが、今回のように10万キロ未満で不良になるのは、やはり燃料を満タンにしない車に多いような気がします。
あと、フューエルフィルタの交換もお忘れなく。錆でつまり気味になっているものがあります。
古いフィルタから、大量の錆や、泥状のものが出てくるようであれば、燃料タンクを交換、もしくは清掃する必要があります。
燃料タンクセンダーユニットも腐っていることが多いです。
ガソリンを満タンにしているのにゲージが満タンにならなくなったり、突然ゲージが下ったりする場合、その可能性高いですね。