前回『車検ってホントは何か知ってますか?(その1)』の続きです。
一番安い車検はユーザー自身が運輸支局に車を持ち込むユーザー車検であることは前回述べました。したがいまして,「ユーザ車検代行」と書いてある車検は,基本的に整備しない車検と思っていただいて差し支えないかと思います。
とは言っても,保安基準に適合していないと運輸支局の車検コースで合格はもらえないわけですから,よほど傷みのない車か,日頃のきちっとしたメンテナンスがされている車でないと,ユーザー車検の安さのメリットは生かせません。
やっぱりきっちり点検してもらいたいけど,安いほうがいいという方。そういう場合におススメなのが「クイック車検」です。工場によって呼び方や内容は多少違いますが,基本的にその日に車検が終わるというものです。早いものでは20分とか30分とか。3~4名のチームで作業を行いますから,記録簿に沿った点検なら十分できる時間です。
この車検はあくまでも「点検」がメインです。多少の分解整備作業,オイル交換等の軽微な作業は行われますが,ほとんどが点検のために行っているものと解釈ください。
特に滞りなく作業が進めば,これで車検は終わりです。
「点検」がメインの車検ですが,今後次の車検までに整備が必要とされる箇所は,引渡しと同時に提示されますので,透明性があっていいですね。
でも,「保安基準に適合するために時間のかかる整備が必要」になった場合は,クイック車検はそこでストップです。
これが「何かあった」場合ですね。
それにかかる費用と時間の見積もりが提示され,予約して後日入庫になります。
自分の車のメンテナンス内容ぐらいは十分把握しておきたいという方には、よい車検といえるかもしれません。
次回『車検ってホントは何か知ってますか?(その3)』に続く。