ここ1週間ほど、ヒーターが熱くてたまらないので診て欲しい。ということで、入庫したのは
H16年4月式 スズキ エブリィ LE-DA62V K6A 走行距離67,406km
お客様といっしょにまず水温計を確認しますと、見事に振り切っています(^^;;; オーバーヒートですね。
リザーブタンクはあふれんばかりにクーラント(LLC)が充満していましたが、おそらくどこかに空気溜りができていて押されているのでしょう。しばらくアイドリングを続けると、すーっとラジエータに吸い込まれていきました。
すこしクールダウンさせてラジエータ内のクーラント(LLC)量を確認しますと、アッパータンクにはほとんど入っていない状態でした。まだ車齢も若く、ラジエータのつまりなどはなさそうです。
簡単なところから確認します。
まずサーモスタット。このエンジンのサーモスタットはセンターコンソールの下に位置しています。
取り出しましたサーモスタットを鍋に入れてみました。温度計が開弁温度に達しても全く開きません。サーモスタットが固着しているようです。
念のため、プレッシャーバルブ付きのサーモスタットハウジングも交換しました。DA52Vのエブリィでこのプレッシャーバルブが不良でオーバーヒートに至るケースを何度か経験しました。
交換後、試運転をし、水温計の針が安定しているのを確認して修理完了としました。
《関連記事》
スズキ キャリィ LE-DA63T オーバーヒート修理とロワーアーム交換
予防整備について日々思うこと(スズキ エブリィ、キャリィ オーバーヒート)
追憶の貴婦人(ローバー 400 オーバーヒート)