レグノGR-XIを装着したプリウスαの乗り心地がとてもよいので、もう一台の軽自動車スズキ ラパンにも是非レグノを、とご注文を承りました。
平成21年式 CBA-HE22S K6Aターボ CVT 走行距離 60,000km
当方で軽自動車専用レグノを装着するのは初めてです。
組み合わせるホイールは高精度のBBSですが、やはり入念に計測をすることにしました。
近年のブリヂストンタイヤにはRFV(ラジアルフォースバリエーション)マークと言われる高剛性点(赤いユニフォミティマーク)がありません。製造時には全数検査しているはずですが、アフターマーケットで軽点(黄色いユニフォミティマーク)合わせが慣習となっているためでしょうか。
そして、最近気が付いたのですが、現行プリウスやアクアに新車装着されているブリヂストン製タイヤには赤いRFVマークがあります。RFV優先で組む方がはるかに綺麗に回転するタイヤが組めますから、是非メーカー様には赤点復活をお願いしたいと思います。
さて、まずはホイールのローポイントを計測します。
ここにタイヤのRFVマークを合わせるのですが、マークがありませんのでRRO(ラジアルランアウト、形状的に一番盛り上がった部分)を計測してRFVの代わりとします。厳密にはRFV(低速・高速)とRROには相関がありませんが、RROとホイールのローポイントを合わせたときの回りの滑らかさを見ると、全く関係がないとは言えないなと感じるのです。
適当に組んだタイヤはこのようにホイールのローポイントと、RROが逆の位置になることもあります。重量バランスをいくら調整しても、バランサーに掛けるとタイヤは目視でわかるくらい大きく縦に振れました。
ホイールとタイヤの位相を見直し、ローポイントとRROを合わせてバランサーにかけると、回転しているのがわわからないくらい綺麗に回るタイヤセットができるのです。結果的にバランスウエイトが小さくなることも珍しくありません。
試運転で一番感じるのはハンドルの切りはじめの手応えと、戻りの良さです。
静粛性は期待が高かったので、予想に反することはありませんでしたが、ここまでハンドル操作が楽しいとは思いませんでした。逆に言うと直進性にすごく優れているということですから、軽自動車でも長距離運転が楽になると思います。
装着後のご感想をお待ちしております。この度は楽しい作業のご依頼、誠にありがとうございました。
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