24ヶ月点検、継続検査代行でお預かりしてます スバルレガシィ です。
平成11年式 GF-BH5 EJ20(DOHC NA) 4AT 走行距離 95,000km
2年前から拝見しているお車です。当時、直近の整備にオイル漏れ修理のためバルブカバー周りのパッキン類を交換した記録がありました。ところが、左バンクのオイルコンロトールバルブ側面の金属の蓋からのオイル漏れが未処置で、2年間、適時増し締め、清掃を行いましたが、多少の緩和に留まっていました。
今回、車検整備で数日お預かりしましたので、こちらの処置を行うことにしました。この金属の蓋は、エンジンルームの上から見える位置にあるのですが、直上の燃料配管類に工具が干渉して、うまくボルトを緩めることができません。
しかし、作業性を優先して、燃料配管や電気配線を離脱すると、多くの再使用不可部品を用意しないといけない上、経年で硬化劣化した各部に無理を掛けてしまうでしょう。できることなら対象の部位だけ処置したいのです。
ハーフムーンレンチという柄が湾曲した工具を使うと、少しずつですがボルトを緩めることができました。
金属カバーの離脱は比較的容易です。
取り外した黒いパッキンは、増し締めで蓋の痕がくっきりついていました。
そして、新しい緑のパッキンは形状変更されていて、気密性が良さそうです。
難しいのは奥のボルトの挿入でした。指が入りませんので、マイナスドライバーとピックツールをお箸にして、まずはボルトを穴に宛がいます。
そして、マイナスドライバーでボルトの頭を下から水平に支え、ピックツールの先端でくるくる回転させます。
最後に緩めた時と同様、ハーフムーンレンチで本締め。
他の部位に負担をかけることなく無事最小範囲で、処置が完了しました。