「僕、サルになりますわ~(汗)」と、ボンネットを開け放ったまま、僕は苦笑交じりに言いました。
平成16年式 E46 318iツーリング 走行距離 92,000km
ほんの僅かに湯気立つクーラント液の漏洩痕を指差すと、僕と同じ苦笑いになるオーナー様。
現状のままという条件で、お知り合いの方に譲り渡しの予定があることを伺った矢先の出来事でした。
車齢10年超、走行約10万キロの輸入車BMWです。珍しい不具合でなく、むしろ自然な老朽でしょう。しかも、一般的にはクーラント異常減少やオーバーヒートの表示がインパネに出て初めて気が付くレベルの不具合です。
BMWの冷却系統の脆弱性について、深くご理解いただいているオーナー様。日常的に点検されているクーラント量のわずかな変化が、今回の発見のきっかけでした。そして、僕は冒頭のように「見ざる」その他、三猿を決め込み、オーナー様にご判断をお任せしました。
その深夜、「やはりスッキリせず、悩み続けています。」
と、お人柄がうかがえるお便りがあり、最小限の修理で気持ちが落ち着くようでしたらお手伝いしますとお返事しました。
これで人類の叡智に近づけたでしょうか?(笑)
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