ご来店時に微かに感ましたが、ボンネットを開け放つと、それは確かなクーラントの臭いでした。
平成16年式 E46 318i 走行距離 72,000km
クーラントリークはシリンダヘッド側面にボルト一本で止まっているウォーターホースジョイントからでした。
この場所は、以前に同一車種で破断した事例(BMWに見る合理性と脆弱性)と同じ部位です。よくご来店時まで持ちこたえたとホッと胸を撫で下ろしました。
サブタンクの赤い「浮き」は一番下まで下がっていて、クーラントの量は確実に減少していることを示します。
今回、24ヶ月点検と、継続検査受検代行(車検整備)でお預かりしましたが、チャージランプが時々点灯してオルタネーターの機能が心配なこと、水路の樹脂部品の劣化が進行していること、エンジンオイル、パワーステアリングオイルのにじみが著しいことなど、目立つ部分の修繕だけでも相当な費用が必要でした。
↓シリンダヘッド側面からホースを伝ってきたクーラント。
↓さらに下に配置されているステアリングラックブーツにも緑のクーラントが確認できます。
↓矢印はパワーステアリングポンプから漏れ出すパワーステアリングフルード。丸で囲った部分は、配線を伝ってきたクーラント。
僕は、お支払いいただく費用に見合う価値をご提供することは難しいとお伝えし、車検整備は中断して、ご判断をオーナー様にお任せすることにいたしました。