車検整備でお預かりした。トヨタ プラッツです。
平成12年式 GH-NCP12 1NZ-FE 4AT 走行距離 42,000km
苦手なロービーム配光特性のヘッドライトです。
僕が苦手ではなく、車検コースの全自動前照灯試験機が、です。
軽自動車については、この8ヶ月余り、概ねの「傾向と対策」ができて、9割5分以上、すれ違い用前照灯(ロービーム)検査で合格するようになりました。ところが、普通車についてはロービーム配光の特徴がさまざまで、特に斜めのカットオフラインが段階的になっていて角度が浅いタイプは不合格になる確率が非常に高くなっています。
今日も京都運輸支局の4コースで両ライトとも上方0.5cm/10mで不合格。全く調整しないまま再検査コース(1コース)に入ると、同じく上向きで不合格でしたが、計測値が違います。
検査コースの違いだけで、5.0cm/10m~5.9cm/10mの計測差は大きすぎませんか?画像処理式といわれる最新・最高性能のテスターでさえこのような誤差が出るのですから、計測方法にも判定方法にも根本的な問題があるといわざるを得ないでしょう。
保安基準は下方2~15cm/10mの範囲です。保安基準の約38,5~45.4%もの計測差があるんですよ。そして、左上方をエルボー点と捉えたテスターの言う通りに再調整すると、右下方を向きすぎて夜間視認性(夜間前方40mの位置にある交通上の障害物の視認性)は到底確保できないのです。
今回は、まだハイビーム検査ができましたので、調整無しに合格をいただきました。
はがくれE says
今月の振興会から発行されてる資料を読んだんですが、調整から合格までの流れで、すれ違いで不合格→調整後も不合格→上向きで検査で合否という流れで書いてありました。具体的に、どういう場合が上向き検査になるのかはわかりませんでしたが、結局、上向きで合否が判定されるのであれば、すれ違いで検査する意味があるのか疑問です。
たけし says
はがくれEさん、情報提供ありがとうございます。
はがくれEさんのお近くの検査場と運輸局が違いますので(当方は近畿運輸局)微妙に検査方法に差異がでるかもしれません。
本日、私も京都の整備振興会の方とお話しました。
検査官に判断は委ねられますが、車両側に問題ないと判断したすれ違い用前照灯が、検査コーステスターで計測困難と判断された場合は、走行用前照灯で検査とのことです。普通車のみ。軽自動車はそのような情状酌量(笑)措置はまだ何もないそうです。
きよし says
コースによって誤差が大きい事に納得がいかないのは、私も同じです。
支局の大小兼(軸毎にブレーキを測定するコース)で平坦な地面(コース内車両通路)に対してライトテスターが設置されているコースもあれば、マルチだと平坦ではない地面に対してライトテスターが設置されているコースもあるわけですからね。
指定も認証だけも、平坦な地面で検査測定を行う工場がほとんどですから、公平感とか無いですね。
当方の地域では、軽の方がまだ融通が利きますね(苦笑)
数値でだめだったけど、画像内で範囲に入っているからOKと言われまた事があります。
・・・結局は検査員による裁量ですね。
たけし says
きよしさん、コメントありがとうございます。
審査事務規定に定められているロービームの計測の運用には、問題が山積しています。
急激な変化は混乱を招くだけです。段階的な移行を望むばかりです。