玉石混交の市販添加剤。
エンジンオイルに関しては、各種添加剤が適切にブレンドされていますので、良質のエンジンオイルであればあるほど、追加のエンジンオイル添加剤は不要でしょう。それは、完成した一流の料理に、テーブル調味料を加えて味のバランスを崩すようなものだと考えます。
一方、ガソリン添加剤はどうでしょう。良質のガソリンを選ぶことは一筋縄ではいかないものです。一般的にはブランドと価格くらいしか比較できません。燃焼室に堆積するカーボンスラッジは強固で簡単には除去できないものですが、25年前にブレイクしたNAPRO GXのように本当によい燃料添加剤は、注入する価値があります。
エンジンをオーバーホールすると一目瞭然。NAPRO注入の燃焼室はカーボンの付着が極端に少なかったのです。
NAPROが以前のように安価に入手できれば、真っ先にお勧めしたいのですが、USのWebサイトを見ると、荷姿が55USガロン(200Lドラム)のようなことが書かれていて、国内のほとんどの代理店が一斉に手を引いた理由かもしれません。
そこで、仕入先からの情報で一定の評価があるMOTULブランドのガソリン添加剤を試すことにしました。
主に4ストローク2輪エンジンの燃焼室カーボン除去に優れた効果があるといいます。50cc原付バイクのバルブにカーボンが噛み込んで、圧縮不良になるのを防止したり、極端に低速度で走行する教習所の2輪車などで、はっきりと効果が得られているそうです。
これからが暑さ本番。ノッキングなど異常燃焼の起こりやすい季節ですから、四輪ガソリンエンジンでも効果があることを期待します。