24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしておりますトヨタ ウィッシュは早いもので車齢が11年になりました。5回目の車検になります。
平成16年式 CBA-ZNE10G 1ZZ-FE 4AT 走行距離 46,000km
超ロングライフクーラントも2回目の交換。ブレーキフルードも全量交換。新車に近い頃からお世話しているお車です。エンジンルームはとても11年経過したとは思えないほど綺麗で、例えばクーラントのタンクなど、樹脂パーツの変色や劣化も目立ちません。
さて、ヘッドライトのレンズも内部のリフレクタもとても綺麗なのですが、自社ヘッドライトテスターのスクリーンに映し出されたロービームの配光は左右ライトとも不明瞭そのものでした。
車検コースの自動試験機が迷走するのが必至と思われる配光パターンを見ると、3月の繁忙期に車検を受けるのが憂鬱になります。しかし、少しでも多くのロービームの傾向を掴まないといけません。
本日は特に混雑していて並び初めから車検終了まで90分を要しました。
ヘッドライト検査は、カットオフラインが不明瞭すぎたためか「もう一度」の電光表示後、カットオフを有しないライトとして計測していただけた様子です(ただし未確認)。今まで僕は遭遇したことがありませんが、ロービームの配光に元々カットオフを有しないヘッドライトというものが存在しているようで、その基準が審査事務規定に明記されています。それは、
「最高光度点が、照明部の中心を含む水平面より下方にあり、かつ、当該照明部の中心を含み、かつ、車両中心線と平行な鉛直面よりも左方にあること。」
となっています。要するに「最高光度点が左下であればよい」という緩すぎる感じの基準です。
参考までに最高光度点の計測値は
カットオフの有無で違いすぎる検査の厳しさ。どちらもロービームの性能要件を満たすための審査判定の基準とするなら、第三象限(照明部中心を原点、左右方向をX軸(右方を正)、上下方向をY軸(上方を正)の二次元座標系とした場合)に位置する最高光度点をうまく利用して折衷するべきでしょう。