本日の入庫は、エンジンチェックランプ(エンジン警告灯)が点灯するという日産ステージア。
平成13年6月式、WGC34 RB25DE 走行75,000km。
故障コードを呼び出すと、点火系の異常を示しました。いったん消去しますが、ほどなく点灯(異常を示します)。現在も異常個所があるということですね。
しかし、目だった調子悪さはありません。ユーザー様も調子は決して悪くないとおっしゃってました。
実は、数年前にディーラー保証修理でダイレクトコイルとスパークプラグを6個すべて交換してありました。この故障コードが出たときは、そのほとんどがダイレクトコイルの不良ですが、今回は、ダイレクトコイルの異常以外が原因かもしれません。
慎重に点検作業します。
まず、6個すべてのダイレクトコイルを取り外しました。コイルにたどり着くまでに、たくさんの部品を外します。
さて、とりはずしたコイルを並べると、スパークプラグに覆いかぶさるゴム部分の材質に違いが見られる2種類のコイルが混在しています。ロット違いでしょうか?それとも前回間違って古いものを装着したのでしょうか?
今となっては確認のしようがありませんので、とりあえず、新しいコイルを部品商から借りることにしました。
新しいものと、材質の異なるもので、熱的に過酷な場所に取り付けられてあった3番シリンダのコイルが怪しいので、それと新品を交換することにしました。
これがビンゴでした!
お客様にご説明を申し上げ、ゴム部品の材質が異なる2つのコイルを新品に交換することで修理完了としました。
一つ1万円の、高価なダイレクトコイル。6つ交換するのが理想ですが、今回はよい着地点が見つけられてよかったと思います。
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