24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしましたスズキ エブリィです。
平成19年式 EBD-DA64V K6A 5MT 走行距離 54,000km
水冷式エンジンの要、クーラントの点検は特に入念に行う必要があります。リザーブタンクの残量は、正常範囲の減少があります。これは走行距離や、クーラントの種類、車種、エンジンによって様々ですから見極めが大変難しく、記録と記憶を頼りに判断します。
こちらのエブリィは、定期点検間の走行距離がほぼ一定ですから、今回の点検でFULLレベルから数センチ下の液面は異常な減少だとわかりました。
入念にクーラント経路を点検すると、ウォーターポンプから滴る緑の液体が確認できます。乾燥していませんので、比較的漏れの程度は大きいと言えるでしょう。
水温計の存在しない車種が増えてきました。オーバーヒートを運転者に知らせる赤い温度計のシンボルは、点灯したときには相当高い水温です。クーラント漏れがあるオーバーヒートは、クーラント量も少なく、アルミニウム合金が多用されたエンジンに多大なダメージを与えます。
エンジン稼働時と停止時の温度差が大きいこの季節は、密閉性の弱い箇所にダメージを与えるのかもしれません。大きな故障になる前に発見できてよかったと思います。
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