エンジンオイル交換のためご来店されたアルファ スパイダー 916 3.2L。いつも遠方よりご来店ありがとうございます。
平成16年式 GH-916SXB V6 3.2L 6MT 走行距離 25,000km
8ヶ月ぶりに聞くエンジン音、気のせいかと思いましたが、明らかにアイドリングが不安定です。これはオーナー様も何となくお気づきでしたが、高回転域までエンジンが回るので不調とはお感じになられていなかったようです。
中古車でご購入の際に注入されていたエンジンオイルが不適切だったのか、 100%化学合成油 MOTUL 8100 X-cess 5W-40 とアルファロメオV6エンジンと相性が良かったのか、とても気持ちのよいエンジンサウンドが蘇りました。参考記事:アルファロメオ V6エンジン 名機たるために (スパイダー 916SXB)
エンジンオイル交換の前にテストドライブします。前回オイル交換直後の弾けるエンジンレスポンスが鈍っています。高回転まで回すと元気に回るので点火や燃料の不良とは考えにくく、エンジンオイル交換の後に少し手を加えることにしました。
今回ももちろんMOTUL 8100 X-cess 5W-40、エンジンオイルフィルタも同時に交換します。
作業中、お客様からエンジンオイル添加剤のご質問がありました。ご承知のとおり、エンジンオイルは、ベースオイル(基油)に各種添加剤がバランスよく配合されています。MOTULなど一流メーカーのエンジンオイルは、一流の料理人が作る料理に例えられます。
そして市販の添加剤は「調味料」
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一流の料理に、市販の調味料を加えることなどしないように、一流のエンジンオイルにも追加で市販の添加剤を加える必要はありません。せっかくの料理が不味くなるだけでなく、体(エンジン)にも悪影響を与えるからです。
エンジンオイルメーカーには、ブレンダーと呼ばれるプロフェッショナルが居ると聞きます。ベースオイルはもちろん、各種添加剤の選定や配合の方法に、相当なノウハウがあると思います。同じ材料と器具を与えられても一流の料理ができないのと同じだと僕は考えます。
そして、エンジンオイル注入後、電子制御のスロットルボディー奥に堆積した真っ黒なカーボンをお客様にご覧いただき、クリーナーと指先で丁寧に清掃すると、胸の空くような軽快なレスポンスが蘇ったのです。
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