車齢20年を迎えたダイハツ ハイゼットバンです。24ヶ月法定点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしました。
平成6年式 V-S100V EF 5MT 走行距離 108,000km
キャブレータ式燃料供給、機械式燃料ポンプ、手動変速機。電子化されているのはトランジスタ式点火装置くらいでしょうか。この世代のハイゼットは、とても簡素な仕組みですから基本的なメンテナンスさえ怠らなければ、長期間調子を崩すことなく乗り続けられる非常に完成度の高い工業製品といえます。
僕が拝見してから4回目の車検です。クーラントは綺麗な赤色の透明で、全く濁りがありません。
こちらは同年式でもクーラント交換を怠った車両です。
クーラント管理を怠ると… (ダイハツ ハイゼットバン S100V)
エンジンのシリンダブロックが鋳鉄ですから、クーラントの防錆性能が低下した途端、加速度的に腐食が進行して手の施しようのない状態に陥ります。S100系ハイゼットが街から急に姿を消すのは、不適切な水管理の影響が表面化する時期だからなのでしょう。
そして、良質の燃料を給油し、適切に調整されたキャブレータは、ご覧の排出ガス濃度です。電子制御された燃料噴射以上の高効率燃焼です。
この次に車検整備したS230Vハイゼットカーゴは同じEFエンジンでも電子制御です。排出ガス濃度は保安基準内ですがCO、HCとも高い数値を示しています(基準はCO 1.0%以下、HC 500ppm以下)。しかも簡単には調整ができないのです。
全ての点検整備を終えて軽自動車検査協会の車検コースに持ち込みました。
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