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ハンドルが重いスマートK ステアリングコラムシャフト交換の前に… (MCC Smart K-car MC01K)

ハンドル操作がとても固く、まわしていくとガクガクと重くなったり少し軽くなったりを繰り返し、とても運転していられないと、修理のご相談をお受けしたスマートKです。

平成15年 GH-MC01K ゲトラグ6速セミAT 走行距離 64,000km


Webサーチすると、同様の修理事例がたくさん出てきます。

ステアリングコラムシャフトに備わる2箇所のフックジョイント(等速ユニバーサルジョイント)の動作が円滑でないのが原因で、ステアリングコラムの交換を実施するようです。非常にコンパクトに設計されたスマートですから、ステアリングコラムシャフトの交換は、たくさんの部品を離脱しないとできない様子です。フロントマスク、ダッシュボード、もちろんエアバッグ付きのステアリングホイールも… 

決して安くない修理のお見積もりをお客様にご覧いただきますと、近づく車検や今後の故障など、正確に見込めない高額出費に苦しむ前にお別れを決めたい気持ちと、多少無理してでも、もうしばらく生活を共にしたい気持ちの両方で大変お悩みのご様子でした。一旦お帰りになられた直後、Web上で発見された応急処置ができないかとのご相談がありました。

それは「ジョイント部分への注油」です。

国産車の同様の症状の場合、注油で却って状態を悪化させることが珍しくなく、あえて提案しませんでしたが、情報を信じて挑戦してみることにします。

ジョイント部へのアプローチはフロントマスクの離脱が必要な雰囲気ですが、フロントのグリルを取り外した奥に、何とかアプローチできそうな開口を見つけました。

そして室内にあるもう一箇所のジョイントは、特に部品の離脱は必要なく、難なく注油。

あとは、リフトアップしてひたすらステアリングを左右に回して馴染ませます。
30分は回したでしょうか。久しぶりのハンドリング練習(?)ですっかり上達しました(^^;

そして、通常走行に全く問題ないレベルにまで回復しました。もうしばらくお預かりして空き時間にハンドルをクルクル回し、更に馴染みを与えようと思います。オーナー様の熱意が通じて、「応急的」処置が限りなく「恒久的」であることを願います。

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