BMW 130i のウォッシャー液漏れです。お客様からは先月初旬にご相談いただいておりました。その修理作業に取り掛かります。
2月~3月、年度末の繁忙期で車検、点検の台数が非常に多く、1台がリフトに掛かっている時間は約半日。車検や点検は定期交換する部品がほとんどですからあらかじめの手配と作業時間がスケジュールしやすいのですが、この事例のように原因探求後に見積もり→発注→作業となると最短でも2営業日はリフトに掛かりますので、走行に支障のない部位ということもありお客様にはご理解を戴いておりました。
平成18年式 E87 ABA-UF30 走行距離 136,000km
BMWのシステムは、丁寧にウォッシャータンク内の液面を監視しており、液量不足を運転者に警告します。国産車と違い、適切なメンテナンスを施していても、車齢、走行距離共、大きな節目を迎えたBMWです。ウォッシャータンク液量減の警報もその他のものと同様ですから、運転者にとっては気持ちのよいものではないでしょう。
では、可能性の高そうな部位から調べます。右フロントフェンダーの内部に食い込むように格納されている薄っぺらいウォッシャータンク。知恵の輪的に離脱します。
タンクに水を満たしてしばらく放置。フロント、リアそれぞれ独立したモーターが装着されており、片側(黒い方)のモーターケースからじわじわ水がにじみ出てくるのが確認できました。
使用頻度はフロント、リアで違うものの、ほぼ同様の環境で使用されいていたモーターです。2つ同時に交換することをお勧めしました。こんな小さなモーターですが、輸入車部品は価格が桁違いです。故障を少なくするように充填するウォッシャー液の管理にも気をつけたいですね。
同時にエンジンオイル交換のご依頼がございました。注入するのは MOTUL 8100 X-cess 5W-40。高速道路での走行フィールがまるで違うとうれしい感想を頂戴しております。この度は、作業スケジュールにご協力いただき心より感謝申し上げます。
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