前回記事『ラリー参戦記(その2)ナビゲータの仕事場製作』の続きです。
ラリーコンピュータとエンジンECUの車速信号を直結したヴィッツ。翌日、お客様からエンジン警告灯が点灯したと電話連絡が入りました(汗)
状況としては高速道路を100km/h程度で走行中に突然点灯したとのこと。ラリコンの電源を入れると点灯しないということを併せてお知らせいただきました。
高速道路は80km/hくらいで走行し、走行中はラリコンの電源を入れておいてくださいとお願いしましたが、やはりエンジンECUへの悪影響を考えると、ラリコンに車速パルスをきちんと入力する手立てを考える必要があります。
↓簡易スキャナーで調べると、予想通り車速センサーのマルファンクション。
しかし、ラリコンメーカーの純正パルス変換器は高価です。
Web上で参考になる回路を探し、気合を入れて電子工作することにします。要は4パルスを2パルスに変換するパルス分周回路を製作すればよいのです。いろいろ見ていますと、車のバッテリー電圧でそのまま動作するCMOSロジックICを用いたバイナリカウンタがありました。電源回路が省略できるだけでもかなり小型化できてありがたいです。こういう単純な回路でも、一から設計するとなるとICの選定一つとってもデータシートとにらめっこしたりで時間ばかり費やし、なかなか前に進まないものです。インターネットの普及に本当に助けられます。
さて、職場から程近い場所にある電子パーツ屋に向かいます。
必要な電子デバイスは全て揃いました。
標準的なトランジスタだからあるだろうと思っていた2SC1815が生産中止ということでちょっと焦りましたが、2SC2240で代用しましょう。ユニバーサル基板にレイアウトします。各部接続チェックして無事完成。
車のトリップメーターとの同期も確認できました。
その後、高速道路の走行試験でエンジン警告灯の点灯もなく、動作は良好。週末、ナビゲータに試験操作してもらいあとは本番を迎えるのみとなりました。
次回『ラリー参戦記(その4)エントラントリスト JMRC近畿ラリーシリーズ F&K KIOTO ’12』に続く。
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ラリー参戦記(その4)エントラントリスト JMRC近畿ラリーシリーズ F&K KIOTO ’12
ラリー参戦記(その5)ラリー優勝!!&リザルト JMRC近畿ラリーシリーズ F&K KIOTO ’12
永吉 由紀夫 says
こんばんは。
パルス分周回路の製作を拝見いたしました。
可能でしたら回路図を教えていただけないでしょうか。
クラブの練習用にラリコン本体は揃ったのですがセンサーがなくまた高価で困っております。
どうかよろしくお願いいたします。
たけし says
永吉さん
お問い合わせありがとうございます。
こちらの回路ですが、故障したパソコンのHDDに入ったままになっており、残念ながら詳細はすぐにお伝えできません。
入力電圧の高い東芝のCMOSロジックIC、TC4000シリーズの適当なものを2つ組み合わせて、出力パルスが目的の分周になるようにし、特に電源回路を設けず、自動車の+12Vを直接入れて回路動作させています。その他、逆接続防止ダイオードや、過電流防止のヒューズを安全のため挿入した程度です。
参考になりますでしょうか?
永吉 says
ご連絡、ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
回路を考えるのは学生時代以来なのですが少し頑張ってみます。
10分周まで出来そうな4017あたりで考えています。
私も昔の86時代にラリコンをつけて頑張っていたのですが今のラリーはSSばっかりのスピード競技なのでオンタイムで競う技能戦がないのが少しさみしいです。
色々ありがとうございました。
たけし says
永吉さん 十分お役に立てず申し訳ありません。
私は4020、4050、4520あたりを組み合わせたと思います。いずれかが供給終了だった覚えがあります。
私も86でラリー参戦していました。当時はSSも程よくて一晩楽しめました。
今後ともよろしくお願いします。