前回記事『ラリー参戦記(その1)JMRC近畿ラリーシリーズ F&K KIOTO ’12』の続きです。
無事、国内B級ライセンスが手元に届き、学生当時のナビゲータとも連絡が取れました。次に参加車両を準備しないといけません。懇意のお客様にお話しすると、何と車両を競技当日提供いただけることになりました。参戦車は SCP10 ヴィッツです。
毎日通勤に使われているお車です。もちろん昼間に整備する時間をとることができませんので、睡眠時間を削って深夜から作業に入ります。物置に長年眠っていたラリーコンピューター(RC-NONO)を出してきて、助手席前方に取り付けてみました。
ラリコンのステー(ナビパネル)は、現役当時の参戦車AE86用を加工。電源が入り、オレンジの7セグメントが点灯すると、一気に雰囲気がラリー車っぽくなります。
しかし、問題は車速センサーです。現役当時の車の多くがスピードメーターは機械式。スピードメーターケーブルの途中に挿入する専用のセンサーがありました。しかしヴィッツは機械式のスピードメーターケーブルがありません。調べますと、ラリコンのメーカーからエンジンECUとラリコンの間に接続するRC-NONO専用の電気式車速センサーが販売されています。
しかし、たったこれだけの機能にしては価格が… 高い…
さらに調べますと、車速パルスについて、NONOは2パルス、ヴィッツは4パルス。試しにエンジンECUの車速信号ラインから配線を分岐してNONOに直結してみました。
一応動きます(3段目の表示)。ただし実際の倍の距離で… 補正係数(K)を2.99まで設定できますので、デフォルトをK=2.00にすれば問題ないように思います。
一旦、この接続でお客様に走行試験をお願いすることにしました。ところが、翌日問題が発生…
次回『ラリー参戦記(その3)パルス分周回路の製作』に続く。
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