フォルクスワーゲン ボーラです。毎日通勤で使用されている車両です。
「職場から帰ろうとしたら、エンジンがかからない! あぁ… これなんですね。おっしゃってたのは…」
と救援の電話がかかりました。電話の向こうでは、セルモーターが元気よく駆動し、エンジンに圧縮がある音が確認できます。
平成16年式 GH-1JAZJ 走行距離67,000km
今回の故障の一週間前、僕は燃料ポンプの異変に気がついていました(洗車でご来店)。
たけし:「最近、後ろの方からシャーっとうるさい音が鳴っていませんか?」
お客様:「ええ、以前はこんな音、聞こえていなかったけど、最近、ラジオのノイズのような音が気になるときがあります。」
たけし:「後部座席の下にある燃料を送るポンプが悲鳴をあげているみたいですね。おそらく気にならないときは、燃料が満タン近く入っていて、ポンプの音が遮られるからだと思います。」(このときは残量1/4以下でした)
そして、大まかな修理費用と、ポンプの状態が悪化したときの症状(比較的長時間放置後のエンジン始動不能)、さらに、比較的近いうちに状態が悪化するかもしれない旨お伝えしました。しかし、異音以外至って調子がよいものですから、うまく説明できない不調です。走行中に止まることはほとんどないと判断し、そのままお帰りいただくことにしました。
さて、レッカーで搬入され、後部座席下のサービスホールから燃料ポンプブラケットに拳でゴンゴンと衝撃を加えます。エンジンは一時的に息を吹き返しました。特に外部診断機で診断する必要はなさそうです。
取り外した燃料ポンプです。
新旧比較
そしてフィルター内部から出てきた燃料は真っ黒!
燃料パイプの接続には工夫がされていて工具無しで簡単に脱着できます。ポンプ本体も座席下のサービスホールから取り外せますので交換作業は容易です。
交換後、とても静かな室内になりました。
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