スズキ スイフト 発進時異音（きしみ音、DBA-ZC11S）

スズキ スイフトです。「発進するときに前の方から変な音がして気になるので診て欲しい。」
との訴えです。こちらのお車は４ヶ月前に僕が定期点検を実施しました。

平成17年式　DBA-ZC11S 4AT 走行距離59,000km

早速症状を確認します。ゼロ発進時、右前方からギシッと軋み音がはっきりと確認できました。ゴム系のものが軋んでいるようです。前進時、車体が大きく浮き上がるときに鳴るようなので、懸架装置のどこかだろうとスタビライザブッシュ、次に、ストラットアッパーマウント、順番にシリコンスプレーを吹き付けますが、異音が止みません。

工場内で少し動くだけでも異音が発生しますが、後退時は全く異音がしないことに気がつきました。後退時は前輪サスペンションが縮む方向なので深く考えていませんでしたが、ブレーキを強く踏むと車体は大きく上下動するので少しぐらい音が鳴ってもよさそうですが全く鳴りません。前進ゼロ発進のときに大きく動くものといえば、

↓これです

エンジンマウント（右側、エンジン前端部のもの）です。分解していないので構造は不明ですが、筒状の金属の中をゴムが摺動しているのでしょうか？それとも内部で分離してしまったのでしょうか？シリコンスプレーの注入で異音は一時的に解消しました。そして、マウントゴムが千切れたときの不快な振動はありません。

以上をご説明申し上げ（異音解消は一時的であること）、新品に交換した場合のお見積もりを添えて一旦お客様にお渡しいたしました。

次回『スズキ スイフト 発進時異音 エンジンマウント内部脱離(DBA-ZC11S)』に続く。

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