車検でお預かりしたマーチです。
平成16年式 UA-AK12 CR12DE 4AT 走行距離42,000km
このエンジンに使用されているスパークプラグは片白金と言われる接地極には貴金属が使われていないスパークプラグです。白金電極プラグでも長寿命ではなく、通常プラグと変わらない交換頻度と思って差し支えないかと思います。
スズキの一部にも片白金プラグ装着エンジンがありますが、たとえば取り扱い説明書など、簡単に閲覧できる場所に説明がないのは少し残念に思います。製造コスト削減のためなのか、性能のためなのか、前者であれば、ユーザー負担軽減のために交換時に長寿命タイプに換装すればいいし、後者であればやはり純正品を使わないといけません。
大変重要なパーツですから、僕は無難な純正品を選択していますが、本当のところはどうなんでしょうか?専門の方のご意見お待ちしております。
スロットルボディーが内蔵されたインテークボックスを離脱し、ようやくダイレクトコイルが現れます。
4万キロ無交換でしたので、接地極に著しい磨耗が見られました。
インテークボックス離脱の際に、スロットルモーターのコネクタを離脱しますので、組み付け後スロットル全閉位置学習をする必要があります。
外部診断機を使わないスロットル全閉位置学習と急速TAS学習の方法が見つかりましたので下に引用しておきます。
日産自動車スロットル全閉位置学習及び急速TAS学習
1. 電子制御スロットル又はECCS C/Uのコネクターを外した場合は修復後、スロットル全閉位置学習を行う必要がある。
2. 電子制御スロットル又はECCS C/Uを交換した場合には、スロットル全閉位置学習及び急速TAS学習を行う必要がある。
(なお、アイドル回転数又は点火時期が基準値から外れている場合も急速TAS学習を行う必要がある。)
スロットル全閉位置学習操作要領
1. キースイッチをON→OFFにする。
(キースイッチOFF後約5秒間保持する)
2. このとき、スロットルバルブが作動する(作動音がする)ことを確認する。
3. 上記の操作により学習が完了する。
急速TAS学習操作要領
(スロットル全閉位置学習及び暖機が済んでいること)
1. アクセル全閉のままキースイッチをON。
2. 3秒経過してから、アクセル全開、全閉を5秒以内に5回繰り返す。(全閉状態で終える)
3. アクセル全閉から約7秒後にアクセルを全開にし保持しておく。
4. 約10秒後にエンジン警告灯が点滅を始める。
5. 数秒後にエンジン警告灯が点灯するのでアクセルを全閉し、5秒以内にエンジンを始動。
6. そのまま20秒以上アイドリングを続ける。(学習は終了)
7. 確認のため、キースイッチOFFにし、10秒以上経過してから再始動。
8. アイドル回転及び点火時期が基準値内にあることを確認。