ガソリンスタンドでエンジンオイル漏れを指摘され、その場で修理依頼をしたけれども手に負えないということで断られ、当方にご来店されました。
平成13年式 UA-L700S EF-VE 4AT 走行距離100,000km。
リフトアップして確認しますと、傘を差さないといけないくらいエンジン下部がエンジンオイルで濡れています。
こちらのお車は半年ほど前に中古車で購入されたとのこと。右フロント部に大きな事故の修復暦と、このオイル漏れ…
さて、ここのところ頻繁に感じるダイハツ軽エンジンのオイル漏れですが、すべてエンジンオイルの管理が良くないのはいうまでもありません。
しばらくアイドリングを続けると下の写真の通りです。
一番疑わいクランクケースの換気関係を見ていきます。
やっぱり… 詰まっていました…
こちらもです。このように細いパイプは、オイル交換管理を怠ると詰まってしまいます。まだ分解はしていませんが、クランクケース内圧上昇でオイルシールが飛び出していると思います。
エンジン離脱を伴う作業ですので修理代金は相応です。現在、お客さまにお見積もりをご覧いただき、お返事をお待ちしています
。
《関連記事》
ダイハツ ムーヴ エンジンオイル漏れ修理(GF-L900S)
ダイハツ ムーヴ オイル漏れ再修理(GF-L900S)
ダイハツ ミラバン エンジンオイル漏れ(LE-L250V)
ダイハツ ミラジーノ 車検整備とサービスキャンペーン(UA-L700S)
ダイハツ ミラ アイドリング時振動修理(L700S)
43のおじさん says
こんばんわ。またまた長文にて失礼します。
ほんと、ここが目詰まりするとやっかいですね。
といいますか、案外エンジンオイルをきちっと交換しない人が多いのですね。
チョイ乗りしかしない人のために、取説では半年に一度(春と秋がいいのかなぁ)とも書いていますが、可動部品がないタイプの家電製品と同じように考えている人がほとんどのようです。
もともとメンテに気を使う人の車ならば、消耗部品の交換で済む場合が多いのでしょう。
ところでこのクランクケース内圧ですが、当方が所有している、ホンダ空冷直列二気筒233ccのツインキャブ仕様のCD250U、圧縮比が9.2と低く出力を22psに抑えているので、発熱容量に余裕があるのか、CD125Tのレッグシールドをとりつけているせいなのか、とにかく冬場になるとオーバークールに悩ませられるのです。
真冬に信号の少ないか、もしくはない道を走れば走るほどクランクケースが冷え、Rクランクケースカバーを触っても全く熱くなく生ぬるいままです。当然バイクの動きも渋くなります。我慢できなくなるとコンビニかPで休憩して、人間様もバイクも暖めます。
ところで、ここからが本題なのですが、オーバークールにやられる空冷車バイクのクランクケース。 クランク内圧を調整するための、スポンジが内部に挿入されたブリーザーチャンバーが、クランクケース真上から、チャンバーを経由して、エアクリーナーまでホースでつながっているのですが、極寒の中を走行し続けると、ブローバイに含まれる水滴?が、スポンジで分離し、ドレンホースになみなみとたまります。
夏場は全くたまらないのですが、真冬の外気温0℃付近の寒さのなか100kmや200kmも走行すると、内径11mmのドレンホースに10cmぐらいも油分の混じった白濁ぎみのドレン水がたまり、びっくりすることがあります。
ツーリング帰宅後、この厄介者を抜き忘れ、逆にあふれてクランクケースに逆流すると、エンジンには良くないし、後処理が非常にめんどうなので、帰宅後はどんなに疲れていても必ずこのドレンだけは、抜き取ってから就寝します。そうしないと次に乗るときには、絶対抜き取るのを忘れているからです。
でも聞くところによりますと、オフロードなどする人は、結構ドレンがたまるのに抜かずに、ためたままにしてしまう人もいるとか。
でも電子化されている現代の車はどうなのでしょうか。当方知識が足らず、プロの整備屋さんでもないので分からないのですが、マフラーから排出されるのか、どこかで処理されるのか、かなり興味があります、のでよろしくお願いいいたします。
たけし says
43のおじさん様 こんにちは。
さて、ご質問の件、クランクケースの換気についてはウィキペディアの「クランクケースブリーザー」の項目に詳しく記載されていますので、私のつたない説明よりもこちらを参照してください。
ブローバイは吸気系に循環されます。したがって結果的にマフラーから排出されます。
最近BMWなど超ロングスパンのエンジンオイル交換を謳っていますが、これはブローバイガスに含まれる有害成分(未燃焼ガスやNOx)を少なくするエンジン設計技術と専用エンジンオイルで実現するようです。
43のおじさん says
さっそくウィキで確認しました。
ご指摘のとおり、くわしく説明ががされており、どうもありがとうございました。
それにしても、このバイクの元となったCD125Tの最終型T1以外は、おもしろいことに、この部分はそのままの大気開放状態です。