アルトラパンです。エンジンチェックランプが時々点灯するとのことで入庫いたしました。
平成14年式 UA-HE21S 走行距離51,000km。
まず、簡易モニターでPコードを確認しますと、P1937:A/Fセンサー系統異常が記憶されていました。
A/F(空燃比)センサーいわゆるフロントO2センサーですね。冷間時にこのエラーコードが出やすいことからセンサー本体が不活性になっている可能性が高いです。
日立の外部診断機HDM-2000でデータモニターします。
エンジンチェックランプ点灯中、LR端子電圧が2V付近を示しており、また、A/Fセンサーが不活性と表示されることからセンサー本体の不良が濃厚と判断し、お客様に連絡します。
ところが、チェックランプ時々点灯しても調子が悪く感じられないのでそのままにして欲しいとのご要望。チェックランプ点灯中は適正なエンジン制御をしていないので、燃費の悪化を始め、予期せぬ不具合が発生する可能性をお伝えしましたが、異常だからこその警告なのに、そのままお客様にお返しするのは少し複雑な気持ちでした。
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浅見 says
はじめまして。
当方も14年式ラパンにて時々EGチェックランプが点灯する症状に悩まされています。以前も点灯しその時はO2センサの交換で直りました。その時のディーラーの対応に不満を持ちディーラーには行ってません。現在距離は57000キロです。ランプ点灯時は若干EG回転が下がりブルブルしますが何とか持ちこたえます。それとアクセルを抜くと消えることが多いです。おおまかにどのセンサーの不具合が考えられますでしょうか?
いきなりの質問で大変恐縮ではございますがご教授頂ければ幸いです。
たけし says
浅見さま
ご質問の件、アクセルを抜くと消えることが多いとのことですのでノックセンサー不調の懸念がございます。
ノックセンサーはいわゆるマイクロフォンです。シリンダ内の異常燃焼時、ピストン首振りによるサイドノック音響を検出し、点火時期制御します。
チェックランプ点灯時は点火時期が固定されますのでアイドリング時の若干の不調が出るものとお察しします。
確実な診断にはスキャナー接続し、エンジンコンピューター内に蓄積されたトラブル履歴を閲覧する必要がございます。
よろしくお願いします。
谷口 says
平成14年式のラパンに乗っています。2014年はO2センサー・カムポジセンサーが3カ月くらいで壊れ、やっと大丈夫だと思いきやまたエンジン警告灯が点灯してテスターで調べたらAFセンサー異常でした。車も古いので仕方ないかもしれませんが・・・。
それで、馴染みの整備工場での答えは特別影響が出るわけじゃないので交換は警告灯が点いたままの状態になってからで大丈夫だと言われました。今はエンジンを切ると警告灯が消えることが多いためだということですが、本当に大丈夫でしょうか?
たけし says
谷口様
エンジン警告灯が点灯している状態は、エンジンが不適切な状態で稼動している証です。異常体感の有無にかかわらず適切な修理をお勧めします。