アルトのパワステ修理です。直進していると左に大きくハンドルを取られるので診て欲しいとのことです。
平成11年式 GF-HA12S F6A 3AT 走行距離50,000km。
試運転しますと、確かに左にハンドルを取られます。極低速でも左に勝手にステアリングが動きます。電動アシストが左方向に効いたままのようです。
フロントタイヤを両輪ジャッキアップしてエンジンを掛けるとクルクル~とステアリングが左に回ります!
この故障は危ないですね。
ハンドル操作に集中しないと歩道の方に向かって車が進んでいきます。
スズキの販社に問合せますと、モーター付きのステアリングコラムをコントロールユニットも併せて交換してくださいとのこと。
また、リコールやサービスキャンペーンに電動パワステは含まれていないとのこと(あぶないとおもうんだけどなぁ…)。
両方で部品代は約14万円!
ちなみにリビルトもありまして、コントローラとセットで4万5千円。
仕組みを確認するため、電動パワステのコラムを外します。
コラムシャフトにかかる回転トルクを感知するセンサーらしきものがありました。
いじり止めトルクスボルトと、樹脂でがっちり固められていて触ってはいけないようですが、交換前提で触ってみました。(写真はスチールのカバーは外してあります)
電動コラム単体で配線のみ接続し、ラックには接続せずエンジンを掛けます。
初めの位置では勢いよく左回転しました。
徐々に移動させていくと回転はおさまり、さらに移動すると右回転するようになりました。
この回転が治まる部分の中央付近に固定するのがよさそうです。
思うところで固定して仮組みして試運転。
完全に直ってます!
応急的な処置なので、再発の可能性があり、再発した場合は交換する方法しかない旨、お伝えて納車となりました。
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