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車の修理屋たけしくん 京都の自動車整備工場

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繰り返す冷却系不調の意外な原因は(スバル サンバー TV2 オーバーヒート)

2024年1月4日 By ITS 5 Comments

数年越しのエンジン冷却系不調(クーリングファン作動不良)の修理を終えたスバルサンバーは、下の記事掲載の後、小さい方のクーリングファンモーター交換も済ませ、エアコン、エンジン冷却に問題がなくなり5ヶ月が経過しました。

参考記事:数年越しのエアコン不調原因究明(スバル サンバー TV2 クーリングファンモーター作動不良)

平成22年式 EBD-TV2 EN07 5MT 走行距離 79,000km

ところが師走に入って寒い日が続くにもかかわらず、オーナー様より「今度はクーリングファンが回りっぱなしで止まらなくなった。」と連絡が入りました。

同時交換していなかったファンリレーの接点溶着でもあったのかと思いましたが、エンジン停止後しばらくするとファン作動は停止するらしく、その後、走行すると小さい方が回ったのち、大きい方も回りだしてイグニッションキーOFFまで回りっぱなしだといいます。

年末の繁忙期で、すぐに詳細を拝見することは難しいけれどオーバーヒートしている可能性が高く、一旦お預かりすることにいたしました。

お客様のご自宅と店までは数キロほどしかないのですが、走行して程なくクーリングファンが回ったままになり止まらず、ご来店直前には高水温警告灯が一瞬点灯したとのこと。

明らかにオーバーヒートです。いったい何が起こっているのでしょうか。

ご来店されて高水温警告灯の表示は消えているものの、大小二つのクーリングファンは轟音を立てて回ったまま。サブタンクからクーラントが溢れだし始めましたので、一旦エンジン停止しました。

ハッチゲートを開けたところのサービスハッチを開放しますが、そう深刻な過熱はなさそう。

ところが目視点検しているとすべてのウォーターホースが水温低下とともに負圧で潰れていく景色を目の当たりにし、冷却経路の圧力調整が適切に行われていないことに気が付きました。

圧力調整弁、ラジエータキャップの張り付きを強引に取り外すと、ご覧の通りプレッシャーバルブのラバーシートが膨張して中心部は脱離しています。

新品のラジエーターキャップのプレッシャーバルブのラバーはこのようなサイズです。

金属のケースとプレッシャーバルブの周囲の隙間(赤い線で示した部分)で圧力調整しています。膨張したラバーが経路(ラジエータ~バキュームバルブ~サブタンク)を閉ざしていました。

ラバーシートの膨張で、サブタンクからのクーラント補給や圧力調整が不能になり、主経路のクーラントは排出方向のみ。これを繰り返してクーラント不足に陥ったようです。

リアエンジンのこの年代のサンバーはクーラントが不足してエンジン側にエア溜まりができると、エンジンルーム内に備わるエア抜き栓から強制排出しないと自然にはエアが抜けないため、このようなトラブル時には一気にオーバーヒートに至る危険なレイアウトなのです。

ではなぜこのようなラバーの膨張が起こったのでしょう。

このラジエーターキャップの写真は清掃後のものですが、取り外した直後は、なんとエンジンオイルが付着していました。クーラント経路のゴムは耐油性に乏しく、エンジンオイルで著しい膨潤が起こったのです。

クーラント経路にエンジンオイル混入となると、シリンダヘッド歪みによるヘッドガスケット抜けなど、修復には比較的大がかりな作業を要する不調を連想します。

ところが、こちらをお預かりしたときにエンジンオイル漏れも始まっているようだと、タイミングベルトカバー下部から滴下するエンジンオイルをお知らせいただきました。

このオイル漏れはオーバーヒートとは関連がなさそうに思いますが、同時多発のトラブルは根幹が同じということが珍しくありません。

オイル漏れは場所的にオイルポンプからかなと、添付ステッカーで知ったやけに早いご購入前のタイミングベルト交換(4万キロ時)の状態確認と、同時に交換されているだろうウォーターポンプの点検を兼ねて、先に実施しようと思い立ちました。

タイミングベルト交換実施済みを示すステッカーのデザインから社外品使用を疑い分解。

予想通り社外パーツが使用されていました。このタイミングベルトやウォーターポンプを組んだ整備士は、各部の作業痕から非常に几帳面で丁寧な作業をしているだけに、事情は知りませんがとても勿体ないと感じる景色でした。

この社外メーカーのウォーターポンプは、調べると樹脂製のインペラのようなので、オーバーヒートの原因の一つであっては大変ですからスバル純正部品への置き換えを前提に取り外しました。

取り外して、サンバーの4気筒エンジンのウォーターポンプパッキンはちょっと変わっていることを思い出します。

この丸の部分にはエンジンオイルが高圧で掛かっています。

ウォーターポンプのパッキンやフランジ面に伝うエンジンオイルを観察すると、エンジンオイルのクーラント経路侵入や外部への滴下はどうやらココが源のようです。深く考えずに作業を進めていたらオイルポンプやシリンダヘッドに手を出していたかもしれません。

純正品(右)との比較。純正品は金属のインペラです。

パッキン比較。純正品はズレ防止の突起形状が特徴的です。

ウォーターポンプに刻まれたパッキン溝深さを計測すると、純正はどの場所で計測しても1.8mmに対し、社外品は1.9-2.0mmと純正より概ね深く、仮に同じ断面積のパッキンを使用したならば、パッキンの潰れ代(しろ)が社外品は不適切だったのでは?と思います。

社外部品メーカーの名誉のためにメーカー名は伏せますが、重要な部分の寸法模倣もできないメーカーです。

自動車メーカーに純正採用されない部品メーカーの品物を重要な箇所に使うことは論外で、例え純正採用されてる部品メーカーであっても、自動車メーカーロゴが印刷されたパッケージに入っていないものは、出荷基準の甘さがあるのではと疑い、僕は使いたくありません。

今回のようにクーラント経路にエンジンオイルが混入すると、一般的には全損です。特にリアエンジン車のサンバーの場合、車両のクーラント経路は長く複雑で、取り換えるのに大作業を伴い、相応な費用が必要だからです。

幸い今回の事例は比較的混入量が少ないようでしたから、クーラント経路のフラッシングを今後も定期的に入念に行い、ラジエーターキャップなどエンジンオイルで劣化する各部の点検、交換で延命する方針です。

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Filed Under: スバル Tagged With: TV1, TV2, サンバー, スバル, タイミングベルト

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Comments

  1. プレミオおじさん(カクシカおじさん) says

    2024年1月4日 at 10:11 PM

    明けましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします。
      
    社外品ウォータポンプの使用による水路ラインへのエンジンオイル混入ですか。う~む、かなり考えさせられますね。そういえばダイハツでも昔インテークマニホールドの中にエンジンオイル経路が設けられていて、パッキンの劣化や社外パッキンによるオイル漏れがあったような。
       
        
    現在32万kmを超えた当方のダイハツのコンテでも、以前お伝えしたかと思いますが、ダイハツ純正のウォータポンプ(製造はアイシン精機か?)でさえ、流体軸受けからのクーラント漏れによる品番変更が何回もありました。代替新品番の連続で確か4~5回も変更されていたと思います。
       
    初期の頃ポンプは短期間使用で5万km以内でも、クーラントが軸から漏れてくるので私は車検のたびに新品交換してました。コンテはKFエンジンなので(KF-DET)タイミングベルトこそはありませんが、メーカー純正品でさえトラブルで何回も品番変更しているぐらいだから、こんなシビアなところは私は当然純正品しか使ったことが無いです。
       
    もちろんラジエターキャップもサーモスタットも、各ホース類も同様です。30万km近くも耐えた純正ラジエターも大幅に値下げされたので、ダイハツ純正品で交換しましたが、これで32万km以上もノートラブルでした。
       
       
       
    ところで先日体験したのが、今のところ少しだけ当ページにアップしてますが、コンテのAピラーの屋根ルーフとの付け根部分のシール剤の劣化による雨漏りで、当方のはほんのわずかずつ雨漏りしていたため気が付かず、助手席の床板にはすでに水が溜まっていました。
       
    フロントガラス交換後の雨漏りチェックで偶然発見したのですが、溜まっていた水には融雪剤も混ざっていたのか、すでに腐食で小さな穴が3ヵ所もあいていました。
       
       
    調べてみますとこの雨漏りトラブル、ダイハツ車のメジャーなトラブルらしいのですが(特にタントやコンテのカクカク車)、屋根ルーフ内側全体に折返しを設けていれば、車体剛性が足らないせいか、たとえシール剤が経年劣化でいたるところでひび割れてきても、車内各部への雨漏りは防げるはずなのに、と思うと腹立たしいのですが、製造コストばかり優先されているようです。
       
    おかげで屋根布が外車みたいに加水分解でボロボロになり、クズが車内へ大量に落ちてきてもう交換が必要ですが、床版の腐食の穴は埋め雨漏りはしっかりと修理して完全に直しました。これまでなんでこんなに屋根布がいたるところで劣化するのか分からなかったのですが、これでやっと高価な屋根布が交換できそうです。

    返信
    • ITS says

      2024年1月5日 at 1:09 PM

      プレミオおじさん(カクシカおじさん)様

      早速コメントありがとうございます。
      お乗りのダイハツKF型エンジンのウォーターポンプは私の知る範囲では5回品番変更がありました。
      理由はわかりませんが、初期から最新までの6種類のウォーターポンプにメーカーのシンボルが無く、初めての経験です。近年のダイハツ車に触れていると、その他にも他社には無い不思議なことがあります。
      ダイハツといえば、今回ニュースを賑わしている認証不正に関わる事件、もちろん問題なのですが、当たり前のように大切な部位から燃料漏れして、その後あまり改善される様子のない輸入車なんかを見ると、内部の事情を世に明かした方の真面目さを感じました。

      返信
  2. プレミオおじさん(カクシカおじさん) says

    2024年1月4日 at 10:19 PM

       追加です。

    思い出しましたが、以前ダイハツの元整備士さんから聞いたお話では、製造メーカーによる社外品のウォータポンプでも、改良前の古い品番のものが流通している可能性があるので、やめておいた方がいいと聞いたことがありました。

    返信
  3. お江戸のM says

    2024年1月22日 at 10:08 PM

    たけしさんへ、

    記事は時々拝読させて頂いていましたが、たけしさんの洞察力等が本当に凄いと
    改めて感心して久しぶりにコメント書かせて頂きました。
    以前も他店で整備(修理)した車が入庫した時に、ありえない作業をしているのを
    説明していた時にも同様に感じました。
    たけしさんに診て貰えるユーザーは本当に羨ましいです。

    私もトラブル抱えた車を買ってしまい憂鬱です。
    購入して間もないので返品申し出ているのですが...

    まだまだ寒さ厳しい故、お体ご自愛下さい。
    これからも楽しみにしております。

    返信
    • ITS says

      2024年1月27日 at 6:00 PM

      お江戸のM様

      大変うれしいコメントありがとうございます。
      今回はユーザー様の観察力に随分助けられました。
      といいますのも、ウォーターポンプ近くのオイル通路と、オイルポンプの高圧部が隣接していたからです。
      オイル漏れのみの修理依頼でしたら、よく観察してもオイルポンプからのにじみに見えたかもしれません。

      こちらの記事は、メーカー純正品でない部品を使用するリスクが顕在化した典型例です。

      モノづくりは、関係する人材の實や企業風土が大きく影響します。皆が自動車メーカー採用されるような優等な部品メーカーになることは現実的に難しいこともわかっているつもりです。大変な労力・費用をかけて自動車メーカー純正品を作るより、非純正品であれば、ずっと楽に市場に出せて利益が出るんだと想像します。

      その一方、自動車メーカーのダイハツ工業で、コンプライアンスにかかわる問題が顕在化しました。

      非常に優秀な人材で構成される企業でも、今盛んに言われる法令遵守より納期死守の風潮が根付いていたのだなと思いました。これはもちろん働いておられる個々人の責任ではなく、経営の責任です。

      もう一つ申し上げますと、私は意識的にテレビ・新聞・雑誌をはじめとしたメディアに深く触れないようにしているのですが(トピックくらいは見ます)、大衆が重大な事件のことを忘却することの方が大きな問題だと思っています。

      今後ともよろしくお願い申し上げます。

      返信

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