『幻』の所以は入手の困難さ。
行商的かつ、新規開拓を積極的にしない販売スタイルで、webでもほとんど見かけず、パッケージにはバーコード表示もありません。
僕は基本的にユーザーが簡単に注入できるタイプのエンジンオイル添加剤の使用はお勧めしていませんでした。
メインで取り扱うMOTULのエンジンオイルは、ベースオイル(基油)のクオリティが非常に高いうえ、元々各種添加剤がバランスよく配合されていて、何かを追加する必要などないからです。
良質のエンジンオイルを一流シェフの作る料理に例えていつもご説明しますが、添加剤追加注入は、完成された作品に食塩やウスターソースを掛けるのと同じ。
ところが、僕の考えをよく知る同業者様が、『これは本当に良いから是非一度試してみて!』と分けてくださったのが「丸山モリブデン」です。
主成分は二硫化モリブデン(MoS2)
何十年も前から各社が販売する二硫化モリブデンのエンジンオイル添加剤に目新しさは無く、最初特別な印象はありませんでした。
二硫化モリブデンそのものは大変優れた性質がありますから、それを否定しません。
その証拠に、僕はエンジンを分解組み立てする際、要所に二硫化モリブデンペーストを薄く塗布します。それは分解整備して最初の作動時、エンジンオイルが循環して安定するまでの間の金属同士の「カジり」を予防するためです。
ニ硫化モリブデンの結晶構造は、重ねたトランプをイメージすると良いかもしれません。
重ねたトランプに手のひらで鉛直方向に強い圧力を加えても、ほとんど変形しませんが、横方向には簡単にスライドします。
この結晶構造は、極圧性と潤滑性を併せ持ちます。
その卓越した性能を知り、機械設計に従事される先輩は、ご自身の愛車に二硫化モリブデン添加を欠かさないとおっしゃいます。
にもかかわらず、僕が同種の添加剤に懐疑的だったのは、二硫化モリブデンがエンジンオイルに溶解しない「固体潤滑剤」だからなのです。
エンジンオイル内での固体は不純物と同等です。すぐれた性質をもつ物質でも、作用する場所に導入されなければ意味がありません。
二硫化モリブデンは、エンジンオイルと5倍以上の比重差があり、エンジンオイルによく混ぜて攪拌しても、時間が経つと沈んでしまうのが普通です。
↓エンジンオイルに混ぜて10日間静置後の様子(左:他社、右:丸山モリブデン)
添加剤メーカーは、優れた性質の二硫化モリブデン粒子を、いかにエンジンオイル中に分散安定させるか、そして、作用してほしい場所にいかに導入させ、定着(吸着)させるか、研究に研究を重ねているはずなのですが、残念ながら今まで試した二硫化モリブデン添加剤は、垂れ流し的で体感できる効果は極めて薄いかほとんどなかったのです。
丸山モリブデンは、二硫化モリブデンの粒がとても小さいことが特徴です(平均粒径100ナノメートル)。
他社同様製品も超微粒子を使用しているようですが、それと比較しても1/4程度とのこと。
ピストンリングとシリンダー、カムシャフトの摺動面など、微小隙間への導入性向上のためには粒子を細かくすることがまず大切です。しかし、粒子は細かくなりすぎると「凝集」が起きやすく、一次粒子の分散状態を保つのが難しくなります。
↓他社製は二硫化モリブデン粒子が凝集し、目視でわかるくらい巨大に成長。底には沈殿も見られます。
超微粒子の分散状態を保ち、分散安定性と相矛盾する金属への吸着性を高めるという、難易度の高い技術に、丸山モリブデンは挑戦したのではないかと思います。
実際にお使いのお客様からは、はっきりと静粛性・燃費向上が感じられる他、効能に謳っていないオイル消費の改善が見られたとのご報告をいただいています。
継続使用すると、潤滑性が良くなることで発熱を抑制し、各部の劣化や疲労・摩耗をから愛車を守る効果が期待できます。
また、摩擦が少なくなると帯電にしくくなります。クルマに近づくときの不快な放電を感じにくいばかりでなく、電子による金属腐蝕防止や、ボディーやガラスの防汚効果も。
そんな丸山モリブデンが効く理由を実証するため、簡単な実験を行いました。
幻の添加剤を検証してみた(丸山モリブデン)
幻の添加剤をさらに検証してみた(燃料用 丸山モリブデン)
画面右下のyoutube字幕設定をONにしてご覧ください。
他社同様製品とは比較にならない、驚きの分散性です。
さて、関西地区一帯を巡回販売されている丸山モリブデンの営業車は、昭和48年式 走行距離53万キロ超の国産ワゴン車です。
43年間、二硫化モリブデン一筋で商品開発に携わってこられ、旧来からお付き合いのある自動車整備事業所を丁寧にお一人で巡回されています。そして、丸山モリブデン製品を各部に投入し、極めて好調な様子の営業車は、商品の確かさを実証します。
こちら関西地区では、全国区で販売されいるのとは違うブレンドの限定品です。そして、意外な場所に使われていた丸山モリブデンのお話も。
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