相対運動する2面間の潤滑状態を表すために、『ストライベック曲線』がよく用いられます。 Fig.1の赤い実線曲線がストライベック曲線です。 横軸は、ゾンマーフェルト数といって、潤滑剤の粘度(η)、2面の相対速度(v)、荷重(w)で表わされ、小さいほど過酷な潤滑状態になります。 縦軸は、摩擦係数(μ)です。 2面間の潤滑状態は3つの領域に区分されます。 一番右の青の領域は「流体潤滑」です。2面間に十分な厚みの潤滑剤が介在し、面同士が触れないので摩耗がありません。理想的な潤滑状態です。 それとは反対に、一番左の赤の領域は「境界潤滑」です。2面間に潤滑剤は介在しているものの、厚みが薄く、微視的に面の凹凸の凸部同士が接触します。そして摩耗が進み、最終的には焼き付きます。 その2つの領域の中間、黄色 … [Read more...] about ストライベック曲線で低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由を考える
モリブデン
低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由
自動車の省燃費性能を各メーカーが競うようになって、低粘度エンジンオイルを目にすることが多くなりました。 最近ではSAE規格でいうところの0W16や、さらには0W8というとんでもない低粘度のエンジンオイルが新車に充填され、アフターマーケットにも出回るようになりました。 2000年を過ぎたあたりから市販されるようになった0W20を初めて目にしたとき、常温で従来品の5W30や10W30と比較してあまりにサラサラでおどろいたものですが、0W8や0W16はもっと水に近いといいますか、エンジンオイルのイメージとは違う液体に思えます。 さて、SAE規格の○○W△△ですが、W(Winter)の前につく○○の数字は低温始動性(オイルポンプで吸い上げることができる温度など)を規定したもので、小さいほど低い温度環境に対応しています。 … [Read more...] about 低粘度エンジンオイルをおすすめしない理由
保護中: 幻の添加剤をさらに検証してみた(丸山モリブデン 燃料用ベースパワー)
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