今年も例年かそれを上回る猛暑日の連続で、エアコン修理の件数も相当数になりました。エアコン修理作業は全体作業のごく一部ですし、専門性が高いことから電装業者様に外注されているという事業者様もいらっしゃるかもしれません。 そんなエアコン修理において以前から疑問に感じていることをまとめてご報告したいと思います。 ご存じの通り、HFC-134aエアコン冷媒経路には、冷媒相溶性に優れた「コンプレッサオイル」(ポリアルキレングリコール(PAG)、 … [Read more...] about 自動車用エアコン コンプレッサオイル量の適正について思うこと(JB43W, L350S, MK21S, U62Vの修理を経て)
ゲージマニホールド
冷媒高圧がプレッシャスイッチのリミットを超えるエアコン不調の原因(GBD-U71V 日産クリッパー)
エアコンが全く効かないということでお預かりした日産クリッパーバンは、エアコンスイッチを入れても送風の状態でした。 自動車エアコンの冷房サイクル(蒸気圧縮式)は、閉じた経路内の冷媒が以下の循環をすることで継続的な冷房が実現されます。 圧縮:コンプレッサが気体冷媒を高温高圧に圧縮 凝縮:コンデンサ(エンジンルームの室外機+クーリングファン)で高温気体が放熱して液体に変化 膨張:エキスパンションバルブ(膨張弁)で高圧液体が急激に減圧され、低温低圧の液体(霧)になりエバポレータへ導入 蒸発:エバポレータ(空調ダクト内部に設置された室内機)内で液体冷媒が蒸発し、周囲から熱を奪って冷却(気化した冷媒はコンプレッサへ戻る)冷えたエバポレータ外側に送風することで冷風を作ります。 冷媒回路途中のエキスパンションバルブをスプレノズルのようなものと考 … [Read more...] about 冷媒高圧がプレッシャスイッチのリミットを超えるエアコン不調の原因(GBD-U71V 日産クリッパー)