『低回転でアクセルをやや開けた時、息つきのような症状が出ています。』
平成18年式 DBA-ZC11S M13A 5MT 走行距離106,000km
ワンオーナーのスズキ スイフトは、今まで正規販社で点検整備をお受けになられていましたが、最近になって時々出るというエンジン不調は再現性に乏しく、販社サービス工場では明確な答えが出なかったとのこと。
『たとえば、発進してセカンドギアに入れ、1500回転くらいでゆっくりと加速している時、加速が一瞬途切れます。サードギアで出ることもあります。』
と、明らかな症状があるようですから、きっと再現すると思い、まずはお預かりしてテスト走行することにしました。
お預かり初日、症状が出やすいと伺った走行パターンで運転しますが、「息つき」のような明らかな不調は体感できませんでした。ただ、停止アイドリング時にエアコン負荷が掛かった瞬間、一度だけ「ふるっ」とエンジンの震えがありました。
この症状についてオーナー様に伺うと、走行中の息つきが出る以前からあったとのこと。こちらは別の原因かもしれませんが、異常には違いありませんので、平行して調査を進めたいと思います。
まずは比較的簡単に目視点検できる点火装置から。
こちらのスイフトの点火装置は、1つのイグニッションコイルが2つのシリンダの点火を担います。
1番シリンダのプラグコード側面に、高電圧が漏えいした痕跡が3箇所ありました。
イグニッションコイルはそのまま、コードだけ交換してテスト走行することにします。
プラグコード交換前に出なかったエンジンの息つきの症状は、プラグコード交換後に良く出るようになりました。エンジン回転が1000rpm~1200rpmで平坦か上り坂で加速中、もしくはゼロ発進時のクラッチミートする瞬間などです。
点火不良の場合は、もう少し不調が連続することが多いのですが、「ごくっ」と加速が途切れる感じで、比較的単発な不調のようです。
代わりに、エアコン稼働アイドリング時のエンジンの震えがなくなりましたので、プラグコードの劣化はアイドリング時の不調の原因だった可能性が高いと思います。
↓スパークプラグメーカーから社外品の販売があります。
次回『良くわからないというエンジン不調を調べてみた(その2、スズキ スイフト DBA-ZC11S M13A 5MT)』に続く
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