欧州タイヤメーカーのオールシーズンタイヤを装着していたスバルのR2。
平成16年式 CBA-RC1 EN07 CVT 走行距離 90,000km
硬化劣化とひび割れは、残り溝の深さが保安基準を満たす十分な量であっても、乗り心地の悪化をはじめ、各種タイヤ性能の低下を招きます。
車齢13年を経過したとは思えない手入れの行き届いたR2です。今回チョイスしたタイヤは、オーナー様のご希望で、新車当時に装着されていたファルケン SINCERA SN-816A 。
組み付けも新車時の方法で。
消えていたホイールのローポイント(半径の最も小さい場所)を計測。タイヤの赤い点(RFVマーク)を合致させてホイールバランサに掛けると、国産タイヤメーカー2番手のイメージは完全に払しょくされました。
4本中、2本はバランスウエイト不要。そして4本共外径のラジアル方向の振れは僅少で、とても素性のよいタイヤホイールセットが1台分出来上がりました。
指定空気圧に調整した新調タイヤはまるで氷の上を滑走するような転がり感です。
さて、今回は走行距離が10万キロに迫り、車齢も相応になりましたので、タイミングベルトの交換作業を同時に実施しました。
わずかに軸からLLCのニジみが見られたウォーターポンプ、カムシャフト、クランクシャフトのオイルシールも交換します。
ウォーターポンプ裏に配管されるウォーターバイパスホースは、大きなオルタネータブラケットの向こう側でした。
いちばんたくさんの部品が外れたところで、オーナー様がお見えになり、タイミングベルト交換はもう少し簡単な作業のイメージだったとおっしゃいます。
経年でゆるみが発生したタイミングベルトも、新品を装着するとバルブタイミングが適正になり、エンジンの雰囲気が随分軽やかになったと思います。頑張ってお手伝いさせていただきますので、車齢20年、20万キロ目指して末永く大切にお乗りください。
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