メンテナンスのために電気コネクタを一時的に離脱する場合があります。
こちらは、走行16万キロ ダイハツ EF-SEエンジンのダイレクトイグニッションコイルの3極コネクタです。
コネクタハウジング(PBT樹脂)がエンジンの熱で劣化して柔軟性が損なわれ、コネクタロックに触れると簡単に折れてしまいます。
もちろん、コネクタロック部を触らなければ破損することはないのですが、点火系の点検やメンテナンスのためにはどうしても触って外さないといけません。
尚、ヒートガンで温めて柔軟性を一時的に回復させる方法は、このコネクタには無効でした。僕は経年車を触ることが多いので、こういう破損に時々遭遇します。
さて、
一般的にコネクタハウジング単体の部品供給は期待できません。
部品商に問い合わせると、
『単品ではおまへん(京都弁で「ありません」の意)。エンジンハーネスアッセン(ASSY)で税別定価〇万〇千〇百円ですわ。』
と、つれない返事が返ってくることがほとんどです。
そんな中、コネクタハウジングに住友の「井桁マーク」がある場合は少し期待できます。トヨタ部品共販で見つかることがあるからです。
今回も運よく、ぴったりと適合するコネクタハウジングが見つかりました。しかも近くに一つだけ在庫あり。対策品なのか、同一品番で灰色になっていました。
コネクターのハウジングのみ 90980-11143 トヨタ純正部品
間違いのないように、一本ずつコネクタピンを移植します。
そしてすっきりと修理が完了しました。
今までにロック部が破損したサンプルを残していますが、全て黒色で似たような形状です。どうも黒色のハウジングが熱に弱いようです。
コネクタの接合部を正面から見ると、いずれも微妙に形状が違っていて互換性はありません。
こういうことを経験すると、ストックが少しずつ増えていくのですが、同年代同型の車両が多いので備えあれば憂い無し。
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