経年変化で気になるクルマの外装。
ヘッドライトの黄ばみは、切削力に優れたコンパウンドで磨いたり、ヘッドライトスチーマのような有機溶剤の蒸気を当てて表面を溶解させると見違えるように綺麗になります(いずれの工法も黄ばんだ層を削る下処理が仕上がりを左右します)。
《参考記事》
黄ばんだヘッドライトをできるだけ綺麗にしてみた
黄ばんだヘッドライトをできるだけ綺麗にしてみた(その2)
ヘッドライトの劣化に続いてご相談を受けることが多いのが、ワイパーブレードの褪色と錆です。
屋外の環境に晒されて、このように赤錆まで浮くと、車全体が古びて見えてしまいます。
新品供給が安価なら交換が最適です。しかし、新品が高価だったり供給が終了している場合は、綺麗な補修技術が求められます。
塗装用のHVLP(High Volume Low Pressure)スプレーガンで表面を塗装して目立たなくしてみました。使用したスプレーガンは、Made in USA のデヴィルビス。低圧のエアで、優しく均一に塗布できますので、使う塗料が極わずかで済みます。
スプレーガンも塗料も長期間使用していなかったものでした。
塗料は溶剤で解いても「ダマ」になりますので、高性能な濾紙(吉野紙)で濾します。
ワイパーブレードは艶消しの仕上げですので、フラットベースを適量添加して艶調整します。
塗料を吹き付ける前、さび落としなどの下処理は大切です。
一度に吹き付けるのではなく、数回に分けて、エア圧やパターン幅、対象まで距離を調整しながら、均一な表面を目指しました。
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