新車装着のメーカー純正タイヤホイールが原因で振動を発生することはほとんどありません。
多くの場合、アフターマーケットでその現象が問題になっています。
ホイールバランス(重量バランス)を何度調整しても、高速走行時の振動が解消しない経験はありませんか?そのほとんどがタイヤやホイールに原因があるといわれています。
平成30年式 DA17V のスチールホイールをご覧ください。
街のタイヤショップなど専門のお店で組んでもらったタイヤを見ると、タイヤ側面にペイントされている黄色い点とエアバルブの位置をぴったり合わせてあります。
ところが、こちらの新車装着タイヤホイールを見ると、軽点とエアバルブは一致していません。
その昔、エアバルブが金属製の重いものが主流だったころ、タイヤの軽い位置(黄色いマーク、軽点)とエアバルブを合わせて、重量アンバランスを少なくする習慣がありました。
現在はラバー製の軽いエアバルブが主流になり、重量バランスが精度高く計測できるようになりましたが、その組み方は変わっていないようで、日本のアフターマーケットではほとんどが軽点合わせです。
ホイールカバーを外します。
赤い点と青い点を合せてあります。
赤い点はRFV(ラジアルフォースバリエーション)マークと言って、タイヤの剛性が高い点。
青い点はローポイントと言って、ホイールの半径が最も小さい点です。
タイヤ全周で一番硬いところと、ホイール半径が小さいところを合わせて、荷重が掛かって走行するときに一番滑らかに回転するように組まれています。それにつけ加えて重量バランスを計測しているのです。
ところが、近年のアフターマーケット品のタイヤには赤い点、RFVマークが無くなりつつあります。同時期に販売されている新車装着品にはきっちり赤いペイントが施されていますから、メーカーからの重要な要求事項なんだと思います。
一部、RFVを計測できる高価なホイールバランサもあるようですが、RFVマークさえあれば手軽に精度高くタイヤを組むことができるのです。
タイヤホイールのユニフォーミティ(均一性)の重要性については過去に何度も申し上げています。
赤点復活を本当に望んでいます。
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